柳田国男と文化ナショナリズム

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  • サイズ B6判/ページ数 194,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000253512
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

強烈なパトスと不断の努力を傾注して創出された柳田の「一国民俗学」.近年のナショナリズム論を視座に据え,テクストの徹底的な読み直しを通じて,その思想の今日的意味をまったく新しい文脈で捉え直す.

内容説明

柳田国男の一国民俗学は、たんなる一国完結型の自文化研究を目的とした学問領域ではない。そこには、「自国民同種族の自己省察」を理念とする文化ナショナリズムが底流し、その延長に世界民俗学が構想されている。本書は、近年のナショナリズム論を視座に据え、テクストの徹底的な読み直し作業を通じて、彼の思想の今日的な意味を問い直す試みである。

目次

序章 ナショナリズム論の現在
第1章 国家/郷土という単位
第2章 一国民俗学の創出過程
第3章 エトノスとしての「民族」/ネイションとしての民族
第4章 固有信仰論とその脱構築
第5章 日琉同祖論の現在
終章 トランスナショナリズムへの架橋

著者等紹介

伊藤幹治[イトウミキハル]
1930年東京都に生まれる。1953年国学院大学大学院文学研究科修士課程修了。国立民族学博物館名誉教授。文学博士
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