出版社内容情報
いま世界を席捲しているジャパンクールの強さの原点は「江戸文化」にあるのではないか。「江戸文化」をジャパンクールの視点から捉えなおし、いまもなお変化と創造を続けるその可能性を浮き彫りにしてゆく。
内容説明
いま世界を席捲しているジャパンクールの強さの原点は「江戸文化」にあるのではないか。「江戸文化」をジャパンクールの視点から捉えなおし、いまもなお変化と創造を続けるその可能性を浮き彫りにしてゆく。
目次
第1章 ジャパンクールからみえる江戸文化
第2章 コミュニティを再生する江戸文化
第3章 ジャパンクールとしての江戸文化
第4章 江戸文化の「モエ」の構造
第5章 京都・大坂・名古屋のコンテンツ戦略
第6章 江戸という近未来
著者等紹介
奥野卓司[オクノタクジ]
関西学院大学大学院社会学研究科教授。学術博士。情報人類学・メディア産業論専攻。1950年(昭和25年)京都市生まれ。京都工芸繊維大学大学院修了。米国イリノイ大学人類学部客員准教授、甲南大学文学部教授などをへて、1997年から現職。2005年から同大学情報メディア教育センター長を兼任。現在、ヒトと動物の関係学会副会長、(社)私立大学情報教育協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりん
2
4:歴史への興味という小さな種をなくさず徐々に深めようと、吟味を重ねて選んだ本。ちょうどよい感じでした。歌舞伎を異文化として楽しむ。わたせせいぞう。たかだか400年。それぞれの暮らしをほどほどに楽しむ=見えない柔らかな世間のブレーキ。ヒルズ族、エコロジスト、オタク、クールな江戸町民。伝統の発明。現代の方が鎖国。モノづくり→モノ語りづくり。野球のテレビ放送。工業社会に限らず、成熟すると社会の情報化が起こる。カラオケナイゼーション。忠臣蔵。和時計。がめつい。ミクロ:大衆社会、マクロ:管理社会、という両義性。2009/08/10
takao
1
ふむ2019/12/03
たっきー
1
クールジャパンを江戸から見る。現代と江戸との対比が面白い。クールのルーツは江戸にある。2012/08/20
mamib
1
「クールジャパン」その先駆けとなった本でしょうか。世界で流行する日本の文化、アニメやマンガ等を昔の江戸に結び付けて、実はその時代から脈々と受け継がれてきた、それこそ日本の文化なのだと主張する。おもしろい分析。p29にあった江戸と現代を相対化する表は興味深かった。例えば、[歌舞伎-アニメ][浄瑠璃-Jポップ][浮世絵-イラストレーション][浮世草子-マンガ][生類憐みの令-ペットブーム]など。こうなるとなんでも可能になりそう笑 現代の「萌」さえもワビ・サビイ・イキ・スイの中に見出す。2011/12/01
なにがし
1
型を意識しつつあえて傾いてみせるから「型破り」。無軌道なだけのはみ出し者ではただの「形無し」。2011/09/10