出版社内容情報
公害・環境問題の学際的研究組織として発足した公害研究委員会は2013年で50周年を迎えた。今では環境問題は世界の政治経済の主要課題だが、「公害」という概念すら確立していなかった50年前、深刻な環境破壊の現実を前に、彼らはどう格闘したか。メンバーより故人12人を取り上げ、創造の歴史を振り返りその遺志を伝える。
内容説明
四大公害の現場にも常に彼らの姿があった。日本社会が直面していた深刻な公害・環境問題の解決を目指して発足した学際的研究組織「公害研究委員会」の50年の活動を振り返る。
目次
総論編 日本の公害の歴史的教訓―公害研究委員会五〇年の成果と課題(日本最初の学際的公害研究組織の設立;国際シンポジウムと環境権;公共事業・自動車公害への挑戦と『世界の公害地図』 ほか)
人物編1―公害・環境研究の礎となった先人たち(都留重人―「公害の政治経済学」の創立者;庄司光―生活科学としての環境衛生学の創立者;戒能通孝(公害と闘う巨星;戒能通孝と法学) ほか)
人物編2―公害・環境被害の現実と向き合った人々(田尻宗昭―公害を摘発し海の乱開発に警鐘を鳴らし続けた護民官;清水誠―真の市民法学の確立を目指して;宇井純―反公害の科学と運動の実践者 ほか)
著者等紹介
宮本憲一[ミヤモトケンイチ]
1930年生まれ。大阪市立大学名誉教授、滋賀大学名誉教授/財政学・環境経済学
淡路剛久[アワジタケヒサ]
1942年生まれ。立教大学名誉教授・弁護士/民法・環境法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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