宇宙開発と国際政治

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宇宙開発と国際政治

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000222174
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C3031

内容説明

宇宙開発は、冷戦期を通じて米ソの軍拡競争の一環として進められてきた。冷戦終焉から20年を経て、各国は今、何を目指して宇宙開発に取り組むのか。宇宙を語る際にありがちな、「夢」や「希望」といった美化されたイメージを離れ、また、宇宙の軍事利用を告発するセンセーショナリズムとも一線を画し、宇宙開発と国際政治の現実を分析する。

目次

国際政治における宇宙開発
第1部 宇宙開発国の政策目的(アメリカ―技術的優位性の追求;欧州―政府間協力からの変容;ロシア―冷戦時代からの遺産の活用;中国―大国の証明;インド―途上国としての戦略;日本―技術開発からの出発)
第2部 グローバル・ガバナンスと宇宙技術(地域協力―途上国開発への活用;グローバル・コモンズとしての宇宙―宇宙空間のガバナンス)
宇宙開発は国際政治に何をもたらすか―グローバル化時代の宇宙開発

著者等紹介

鈴木一人[スズキカズト]
1970年生まれ。立命館大学国際関係学部中途退学、同大学院国際関係研究科博士後期課程退学後、英国サセックス大学ヨーロッパ研究所博士課程修了。筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授などを経て、北海道大学公共政策大学院准教授。専攻は、国際政治、ヨーロッパ研究、宇宙政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

3
15-38冷戦終焉から20年を経て各国は今何を目指して宇宙開発に取り組むのか、宇宙を語る際にありがちな、米ソの軍拡競争の中で進められてきた宇宙開発。冷戦終焉後の今日「夢」や「希望」でもなく軍事利用の告発でもなく、今日の宇宙開発を政治学の視点から捉え直す。テレビニュース、マスメディアでは無条件で「日本の技術力」が称賛され宇宙開発ば夢゙それは膨大な国費が企業群に流れいてその利権と国民洗脳の意志が見え隠れする。国の「安全保障」の文字も中国の有人宇宙事業、スペースシャトルの退役など客観的かつ冷静な視点を要す。2011/06/17

ワッキー提督

1
必要な部分だけ力を入れて読んであとは流し読み。国際政治視点から見た概説書として優れた一冊。2016/01/25

メルセ・ひすい

1
15 Ⅱ2011/06/28

ポルターガイスト

0
「宇宙」×「冷戦」という大好きなテーマでどんどん読めました。宇宙開発というとロマンチックなイメージがあるけど,現実はそんなもんじゃないよという本です。宇宙ロマン:工学:国際政治=1:2:7くらいの配合で文体も固め。個人的にはもう少しロマンがあっていい気がしましたがいい本でした。 2017/01/19

よこ山

0
宇宙という領域を国際政治的にどう扱われているかの解説。アメリカ、ヨーロッパ、日本、中国、インドが中心だが現状では必要にして十分。2014/09/03

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