内容説明
アベノミクスに踊る日本経済。日本銀行の新体制の下で大胆な金融緩和も進められている。この政策にはどんなリスクがあるのか。本当に日本経済は再生するのか。世界の潮流や歴史的な視点をおさえながら、アベノミクスを多面的に検証。日本経済の真の課題や資本主義の未来について、二人の経済学者が徹底討論する。
目次
第1章 アベノミクスをどうみるか(デフレ脱却というシナリオ;インフレ目標と日本銀行の役割;財政出動の仕方はこれでよいのか;何のための競争力強化なのか)
第2章 日本経済から何が失われたのか(「失われた二〇年」をどう考えるか;メインバンク・システムの終焉が意味すること;成長が失われた時代;グローバリゼーションと金融化の帰結)
第3章 アベノミクスは何をもたらすか(アベノミクスの効果は何か;日本の製造業こそが問題の本質;成長は必要か、成長は可能か)
第4章 資本主義はどこへ行く(利子率と資本主義;資本主義は終わるのか;これからの経済社会)
著者等紹介
高橋伸彰[タカハシノブアキ]
1953年北海道生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。日本経済研究センター、通産大臣官房企画室主任研究官、日本開発銀行設備投資研究所主任研究員等を経て、立命館大学国際関係学部教授。日本経済論
水野和夫[ミズノカズオ]
1953年愛知県生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券、三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト、内閣府大臣官房審議官等を経て、日本大学国際関係学部教授、日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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