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出版社内容情報
既存の図書館や資料をデジタル化したのが電子図書館ではない。デジタル化された情報を縦横に使いこなし、まったく新しい知的空間を提供するのが本来だ。本書の構想は挑戦的かつ刺激的である。具体案を加え新装版として刊行。
内容説明
既存の図書や資料をディジタル化すれば、それで電子図書館が実現するのではない。ディジタル化された情報を縦横に使いこなし、新しい知的空間を創造するための知識やツールを提供するのが電子図書館である。そのために何が必要かを説く本書の構想は、挑戦的かつ刺激的な未来の設計図だ。具体的な展望を示した「まえがき」を加えて、新装版として刊行する。
目次
1 インターネット電子図書館
2 マルチメディア時代
3 図書館情報の組織化
4 図書の情報構造
5 マルチメディア電子図書館
6 電子読書
7 将来の姿と課題
著者等紹介
長尾真[ナガオマコト]
1936年生まれ。1959年、京都大学工学部卒業。京都大学工学部教授、京都大学総長(第23代)、独立行政法人情報通信研究機構理事長を経て、2007年4月から国立国会図書館長。専門は、自然言語処理、画像処理、パターン認識、電子図書館など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
27
#感想歌 図書館で長尾真(ながお)先生館長に情報化向け土台作りす。#短歌 名古屋のある企業が機械翻訳システムの構築に当時京都大学の言語学の教授の長尾先生にご指導いただいた。言語処理学会で紹介していただき、官公庁におけるカタカナ語の乱用が、政策決定の不透明さをもたらしているとお話しした。国立国語学研究所の方をご紹介いただき、カタカナ語の言い換えの検討が始まった。図書館システムの構築にも尽力された。利用者視点が、計算機分野で弱かった面がまだ残っているかも。2016/11/13
刹那
15
電子新聞が、すごく興味深い。毎日届く新聞ですが、毎日地球上の森林の広い面積が消滅していっているんだなと改めて思い、焦りを覚えた。記事や内容までは、電子化されているのに、最終的に紙に印刷。これっておかしくない!?電子新聞は、これを読む装置の開発が必要である。軽くて、電池は長持ち、小さい文字も鮮明。など。まだまだたくさん問題はありますが、早く実現してほしいな。2013/04/01
スイ
7
新装版として前書き、解説が加わっているが、元の刊行は10年以上前。 しかしその頃から先を見通して書かれていることに脱帽。 検索についてが特に興味深かった。2018/05/27
三上 直樹
4
1994年初版で、ブラウザがMosaicでHTMLに解説が必要な時代に、ディジタル化時代の図書館・情報・出版はどうあるべきかを予言した、これぞ名著。 20年以上たった今でも実現できていない、クリアされていない課題も多く、ツタヤ図書館なんて下らないレベルでなく、図書館はどうあるべきかは、これをベースに議論されるべきだと思います。2015/10/30
ゆーや
3
1994年刊行の未来予測書的な1冊。 これは新装版で出す価値が大きい作品だなと感じました。めちゃくちゃ興味深かった。 20年も前にこれだけのことを考えてられるなんてなあ。2015/12/14