出版社内容情報
倒産やリストラ,就職難….先行きの見えない不況の中で,企業や利益のためではなく,自分自身や家族,地域の人々のための働き方を提言.農山村や労働者事業体,スロータウンなどの現場から,その考え方や進め方を紹介する.
内容説明
先行きの見えない不況のなかで、「会社のため」「利益のため」に、自分も家族も、まわりの人間も目に入らないような過重・過密な働き方を続けることに多くの人たちが疑問を持ちはじめています。また、企業倒産やリストラにあった人たち、就職しない若者たちなど、市場の周縁で自分にあった働き方を懸命に模索している人たちも多数います。本書では農村の女性たちの長年の経験や知恵を活かした仕事起こし、倒産企業で働いていた仲間たちの労働者事業体の立ち上げ、山間の町の職人たちと新住民たちによるスロータウンの試みなど、各地の現場の丹念な取材をもとに、人間が大事にされる働き方を求めて、その考え方や実現のしかた、難しさも含めて紹介していきます。
目次
第1章 働く者の「生きにくさ」
第2章 女性たちの仕事起こし
第3章 企業倒産からの再出発
第4章 「スロータウン」の実践
第5章 「スローワーク」をつくっていく
終章 「スロー」な働き方の創造にむけて
著者等紹介
田中夏子[タナカナツコ]
1960年生まれ。労働者協同組合全国連合会、イタリア貿易振興会、長野大学産業社会学部教員を経て、現在都留文科大学教員
杉村和美[スギムラカズミ]
1952年生まれ。編集プロダクション勤務等を経て、2000年5月に仲間とともにワーカーズコープアスランを立ち上げる。これと併行して、倒産争議をたたかった経験をもとに労働問題に関する著作活動を行なっている
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