感情労働としての看護

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感情労働としての看護

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  • サイズ B6判/ページ数 289,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784946509230
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3036

内容説明

患者は痛かったり、苦しかったり、淋しかったり、怖かったり、焦ったりしていて、それを何とかしてほしいと思っているのです。確かに教科書には、疾患のことが詳しく記述されていますが、個々の患者が何を思い、どのような助けを必要としているかは、当人でなければ分かりません。いえ、当人ですら、分からないときがあります。そこで、患者はときに看護婦の理解を越えた反応を示します。しかも、より深刻な問題は、そうした患者の精神的な不安定さではなく、そうした患者に手を焼く看護婦自身の精神状態にあるのです。そんなとき、ホックシールドの感情労働という概念に出会ったのです。…感情労働としての看護について理解するのは、一つには看護婦自身のメンタルヘルスのためでもありますが、もっと大事なのは、それによって患者の理解が深まり、ケアの質も高まるということです。

目次

第1章 序論
第2章 世間の水につかる―ケアを担う看護婦を選抜し、テストし、そして期待する
第3章 ケアについてはまったく何も語られない―看護の知の定義づけ
第4章 患者の具合の悪いところから学ぶ―看護の仕事の定義づけ
第5章 病棟婦長と感情ワークの基礎構造―病棟での感情ワークを目にみえるものにすること
第6章 病院で死ぬこと―究極の感情労働
第7章 ケアリングの軌跡―ケアリングのスタイルと能力の時間にともなう変化
第8章 結論

著者等紹介

前田泰樹[マエダヤスキ]
一橋大学大学院社会学研究科。主要論文に「情報経験の語りとケアの論理―痴呆に関する問診場面の相互行為分析―」『現代社会理論研究』第9号(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷほは

5
再読。3年ほど前に図書館で借りた読んだのだが、忘れてしまっていた(読メに感想文あり。)訳は以前読んだときよりもずいぶん読みやすいように感じられたが、当時の自分にとっては不満だったのだろう。医療社会学の分野で専門用語や具体的なデータを駆使して解説していくような講義は自分には荷が重く、この本もざっくりとした概観を捉えるというより、感情労働という概念の深みを、学生という医療現場で最も地位の低い人々への調査から検討していく本書は、概論授業にはあまり役に立たないと思っていたのだろう。今の自分の考えは、少しちがう。2021/07/04

ぷほは

2
社会学者による訳書なので少しこなれない訳だが、エピソード中心なので抽象化できる読書家は巻末の前田泰樹の解説だけでエッセンスを汲み取るのに十分かもしれない。看護=肉体労働のイメージではなく心理的・社会的コミュニケーションプロセスとしての「労働」をいかに実際の組織形態や学習過程に組み込んでいくかを模索している段階なので、踏み込みが足りない部分もある。ただし自身の母親を癌で亡くした看護学生が腫瘍病棟で働くことのストレスや、1年生から3年生へ徐々に感情を磨耗していく実習先の学生たち等、読み取れる論点は多岐に渡る。2018/09/05

えがお

1
通っていた医療従事者向けセミナーで紹介されていて読。頭が悪いからとちょっと前の時代のものだからなのだと思うが。ほんとに頭に入ってこなかった(´-∀-`;) に本人の人の書いた同趣旨本も一回読んでみます。2013/03/18

kurihara ayumi

0
修士論文書くのに周辺調査で、読んでみた。何だか、看護学生の事が主で、イギリスの看護教育が、必ずしも進んでいない事情や、学生擁護と思える内容も多く。そして、和訳が大変読みにくい感じがしました。2016/12/07

Ayano

0
イギリスの看護や教育体制の知識を入れてからでないと学生のおかれた立場や勤務(実習)がピンとこないかも(先に原注に目を通すと良いのかも)。ただ、様々な場面での感情の揺れを学生のエピソードも交えて記されているので場面のイメージはしやすい。一通り読み終えて、武井先生の「解題」を読むと、日本の場合という視点で内容のリンクがしていけるなと思いながら読み終わった。いつの時代も、学生であれ専門職として独り立ちした後であれロボットではないので感情の揺れは行動に影響することことを肯定されている気がして個人的にはホッとした。2022/11/23

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