内容説明
日常のささやかな「不思議」を科学の視点で鮮やかに解明する寺田エッセイの集大成を天体物理学者・池内了が編集。
目次
窮理日記
茶碗の湯
塵埃と光
花火
線香花火
金米糖
身長と寿命
音の世界
匂いの追憶
蛆の効用〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまべ
1
エッセイ集ではあるけど、けっこう骨のある内容だった。「線香花火」「金平糖」「電車の混雑について」は秀逸。直接地震について触れているのは「地震雑感」だが、現代の地震学の水準から見るとやや時代遅れか。むしろその前の「新春偶語」のほうが災害対策という点では腑に落ちる内容がある。2011/04/27
mytopgun
1
科学エッセイのパイオニアというべきか?専門的な知識の部分では既に時代遅れになっている箇所もあるのかもしれないけれど、素人が読む限り、現代でもまったく古びていない内容に驚かされる。謙虚で率直な文体も読んでいてすがすがしい。2011/01/19
hachiro86
1
俳諧的ミクロコスモス2009/04/10