内容説明
東日本大震災では国際的な援助を受けたにも関わらず、日本ではその仕組みや諸問題に関してあまり知られていない。本書では、国際協力実務に携わってきた専門家・研究者が、さまざまな視点から災害と国際協力について解説。凶暴化する一方の自然災害に立ち向かうための第一歩。
目次
序章 21世紀:増え続ける激甚災害
第1章 大災害発生:その時世界はどう反応したのか
第2章 大規模災害に対する救援活動と国際社会
第3章 救援から復旧・復興へ
第4章 将来の災害への備え(防災)と国際社会
第5章 世界の大災害に対する日本の貢献
第6章 原子力事故と国際協力
終章 災害対応の主流化に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sanchai
3
あまり名の知れていない出版社の扱いだが、この本はかなりよく書けていると思う。災害時の国際協力から、復旧・復興時の協力に至るまで、どのようなアクターがいて、どのような原則に基づいて動いているのか、協力に関する国際枠組みにはどのようなものがあるのか、国際協力に携わる者が踏まえておかない技術ノウハウの水準、日本がどう貢献してきたのか、今何が課題なのか、読み進めるにつれて理解が深まっていくような構成になっている。3月は仙台で国連防災世界会議が予定されている。その予習に向けた本としては、コンパクトにまとまっている。2015/02/15