内容説明
介護現場において倫理の問題で悩んだ介護スタッフは数多くおられると思います。どのようにあなたはその問題を解決しましたか…?経験ですか?誰かの意見ですか?それとも直感ですか?本書はこの微妙な倫理のさまざまな問題をQ&A形式でわかりやすく解説しています。
目次
基礎編(倫理的なジレンマに気づいたとき:倫理的な気づきと倫理的ジレンマ;倫理的な問題は、どのように解決すればよいのですか:倫理コンサルテーションとは;うそをつくこと・ごまかすことは仕方がないのですか:義務論と功利主義;尊厳に反する行為とは何ですか:パーソン・センタード・ケア ほか)
応用編(倫理的論点の分析:うそをつくこと・だますことは仕方のないことですか;告知についての倫理コンサルテーションのケース;終末期の延命治療に関する倫理コンサルテーションのケース)
著者等紹介
箕岡真子[ミノオカマサコ]
東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野客員研究員。箕岡医院内科医師。主な研究領域、バイオエシックス・終末期医療ケアの倫理・高齢者の介護倫理・認知症ケアの倫理
稲葉一人[イナバカズト]
中京大学法科大学院教授、久留米大学医学部客員教授、熊本大学大学院客員教授。元大阪地方裁判所判事。主な研究領域、ADRの理論と実際・民事訴訟法・裁判外紛争解決・バイオエシックス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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OHモリ
3
●介護現場でモヤモヤする事例を会話形式で解説しながら臨床倫理の考え方を学習できる、対象は幅広く医師、看護師、ケアマネ、介護福祉士と帯にかかれているだけあって分かりやすいテキストでした。 ●日常診療の中で、まずモヤモヤと倫理ジレンマを感じることが必要、そのセンスを磨けるテキストだと思う。 〇どうすべきかにとらわれすぎて、患者の状態把握がおろそかになっていないか? ・なんで食べられないのか(原因は何か)? ・本当に終末期なのか? ・回復の見込みはないのか? ・胃瘻は有益な治療か?(無益性について考える)etc2017/05/17