具体と抽象―世界が変わって見える知性のしくみ

電子版価格
¥1,584
  • 電書あり

具体と抽象―世界が変わって見える知性のしくみ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 133p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784844376576
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0095

内容説明

永遠にかみ合わない議論、罵り合う人と人。その根底にある「具体=わかりやすさ」の弊害と「抽象=知性」の危機。具体と抽象の往復思考で見えてくる対立の構造と知性のありようとは?

目次

抽象化なくして生きられない
数と言葉―人間の頭はどこがすごいのか
デフォルメ―すぐれた物まねや似顔絵とは
精神世界と物理世界―言葉には二つずつ意味がある
法則とパターン認識―一を聞いて十を知る
関係性と構造―図解の目的は何か
往復運動―たとえ話の成否は何で決まるか
相対的―「おにぎり」は具体か抽象か
本質―議論がかみ合わないのはなぜか〔ほか〕

著者等紹介

細谷功[ホソヤイサオ]
ビジネスコンサルタント、著述家。1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝を経てビジネスコンサルティングの世界へ。米仏日系コンサルティング会社を経て、2009年よりクニエのマネージングディレクターとなる。2012年より同社コンサルティングフェローに。ビジネスコンサルティングのみならず、問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の企業や各種団体、大学などに対して実施している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桜井葵

58
130ページほどしかなく、ポップな書き方なのでサクッと読めます。各々に4コマ漫画でも概念を説明してあり頭に入りやすい。具体と抽象はそれぞれのメリットとデメリットがありそれをどう使いこなすか?が重要になる。具体的であればあるほど分かりやすくなるが聞き手が思考停止になりやすい。抽象度が上がれば上がるほど理解しにくくなるが、自由度が増していく。伝える側はまずは抽象度を上げて全体像を理解して、聞き手側の理解できるくらいまで具体的にまで落とし込むのが本当の意味での話が上手な人。自分の伝えたいことは相手が理解してこそ2018/12/29

kinkin

53
具体と抽象についtわかりやすい解説が嬉しい。なるほどモヤっとしていたものがすこしすっきりした。抽象的という言葉は仕事で使うとかなりマイナスの印象があり、具体的にと求められることがかなり多い。本書に出てくる三角形の絵で抽象、具体が説明されているので頭にはいりやすい。この本で抽象という言葉の大切さと、これから物事を考えるうえでのヒントになったと思う。ノートを整理したりプランを練る際にはとても有効ではないか。再読したい。きのうの夜感想を打っている時点で寝てしまった・・失礼* *2015/07/05

yuni

40
人間の知性の殆どは抽象化によって成立されているため、会話の中で噛み合わないことがある。そんな時に相手が言っていることを瞬時に汲み取り「つまりこういうことだよね」とすり合わせることができる人は思考の抽象化に長けているのだと本書を読んで感じた。そして物事の本質は案外抽象的なところに隠れていたりする。もちろんわかりやすさを求めるときは具体性も大切。「具体」と「抽象」をセットで見てバランスをとっていくのが理想的。レビューを書く作業は思考の抽象度を高める訓練になっていることに気づき、これからも続けていこうと思った。2023/09/30

shikada

27
「抽象」(↔具体)の力を解説する一冊。「抽象的」というと、一見ふわっとして概念的で理解しにくく、なにかと軽視されがち。「もっと具体的に話せ」なんて言葉がよく聞かれる。しかし、抽象の力は実はすごい。抽象化する力があれば、情報量の多い具体的な物事を見て、物事どうしの関係性や、共通する特徴を見つけ出したり、要点をかいつまんで話すことができる。こうした「抽象」の力が、平易にわかりやすく説明されている。読後は、自分の身の回りの仕事や人間関係についての「具体と抽象」を考えるようになった。2020/01/13

naobana2

26
地頭力を書いた人の本。タイトル通り具体と抽象についての話。仕事で上手に説明できないことが多かったので参考になりました。会社は理念がないとうまくいかないのも納得。仕事も抽象がある上で具体に落とし込まないといけないようです。薄いし4コマ漫画あるからさらっと読めるかと思いきや、理解するのに時間がかかりました。2016/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9020010
  • ご注意事項