内容説明
強制収容所生還者の3割もが精神健康を保持していた!極限のストレスにうち克ったSOC(首尾一貫感覚)とは―。世界を魅了したストレス理論の革命。
目次
1章 健康・病気の新しい見方のために
2章 「首尾一貫感覚SOC」とは何か
3章 SOC概念と他の健康観の類似性
4章 SOC概念の測定:新しいスケール
5章 SOCは生涯どのように発達するか
6章 対処の成功と健康への道
7章 今後解明されるべき問題
著者等紹介
アントノフスキー,アーロン[Antonovsky,Aaron]
ユダヤ系アメリカ人の著名な医療社会学・健康社会学者。1923年-95年。1960年イスラエルに移住
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感想・レビュー
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ポカホンタス
2
健康生成論の提唱者の本。健康生成論がどういうものかがよくわかった。他の研究への言及も多く、参考になった。特に、ボイスの「永続感」は興味深い。儀式的な取り決めが多い家庭に育った子供達は強い「永続感」を持っていて、ストレスに強いという研究。アントノフスキーの「首尾一貫感」と近似しているが着目点が違う。2017/05/03
dometaro
1
修士論文のメイン概念。訳出が非常に読みにくく、かなり時間がかかったが、一通り読み終えてだいぶイメージがつかめた。 SOCが高い人は、さまざまな出来事に対して自分は対処できる、不条理なものでなく理解できる、その出来事は挑戦に値するという感覚に基づいた一貫性の感覚を持つことで、自分のリソースを活用しさまざまな出来事に柔軟な対処をとっていくことができる。というのが今のところの理解。 ここを出発点に論を進めていきたい。2012/05/01
Tatsuo Mizouchi
0
☆☆☆ 精神状態がよろしくないので、あまり理解できませんでした(笑)健康と健康破綻は連続体である。困難な状況にあってもSOC(首尾一貫感覚)の強い人は健康側による。2019/01/22