内容説明
甘酸っぱい。ほろ苦い。だけじゃない―あなたの“あの頃”をうずかせる不慣れな恋の物語。“思春期まっさかり”の中学２年生×２０人のままならぬ想いを描く連作掌編、全２０話。
著者等紹介
豊島ミホ［トシマミホ］
１９８２年秋田県生まれ。早稲田大学在学中の２００２年に「青空チェリー」で“女による女のためのＲ‐１８文学賞”読者賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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❁かな❁
82
大阪オフ会で、しろちゃんがビブリオバトルで紹介されていた本です！テーマは青春で、こちらは一位に選ばれました！中学二年生のいろんな恋愛模様が描かれています♪クラスメイト１名、１名の事が書かれていて、それぞれの思いがわかります！片想いでも両思いでも読みながらとても懐かしい気持ちになり、きゅんときました♪中学生らしい子もいてれば少し背伸びした子もいてて、同い年でもやっぱり違うし、クラスの中でいろんな子もいてるのがとてもリアルでした！爽やかで初々しく、切なくもあり、微笑ましくもあり、青春してて良かったです★2013/04/15
コットン
61
しろちゃんのおすすめ本。中学生の青春物語。筆者あとがきで『二度と触れることの出来ない人が、気持ちがこの小説の中に残っている。』とあり、本文で『いかにも「持て余している」って感じがする。時間とか、若さとか、･･･』と青春の一時期の感覚をさらっと再現するあたりがうまい。2013/03/19
ゆみねこ
56
中学２年生、１３～１４歳の恋心を描く。とある中学校の２年２組の２０人をオムニバスで。佐原杏子と武田陽介の話がお気に入り。叶わぬ思いを抱く松岡健太郎が切なかったです。2015/01/27
エンブレムＴ
53
思春期真っ盛りの中学２年生２０人分の短編集。目次が出席簿になってて、各タイトルが出席番号と名前！こういう遊び心のあるつくりの本って好きだ～♪豊島作品は「甘酸っぱい」「切ない」「閉塞感のある」恋心がリアル。気持ちのベクトルが交錯してるので、「おお、この子はあの子を好きだったのか・・・あれ？じゃあさっきの子は・・・」と、ページを行きつ戻りつしながら読みました。一気に読むと単調なのが残念と言えば残念。シメに先生視点の物語とかも収録されてたら面白いのに・・・と思ったのは私だけじゃないはず。2010/05/25
ミルルン
47
中学生、２年２組２０人それぞれの初恋ストーリー。クラスのなかで交錯する様々な想い。気になっている子を知らず知らず目で追っている感じ、分かりすぎて、懐かしすぎて。もう甘酸っぱさ、ほろ苦さでいっぱいです。ひとりひとりの話はごく短いのに、想いがギュッと詰まっていて、気持ちが通じ合った子も、切ない想いを抱えている子も、どの子も応援したい気持ちになりました。桜の花びらのラブレターがとても素敵！浅野いにおさんのイラストもそれぞれのイメージにぴったり！杏子と陽介、果歩と建次の話が好きでした。2015/05/12
