内容説明
パソコンを通して、ぼくは言葉を獲得した!言葉の力を信じ、病いと闘う姿が胸を打つ、自閉症児からのメッセージ。
目次
ぼくだってにんげんだ―日記1990年
不安で不安でたまらなかった―日記1991年
ぼくは孤独と闘いたい、勇壮な兵士のように―日記1992年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょあん
2
病気により自分の思うこととやることが齟齬してしまう自閉症。誰にも理解されず、それまでの人生でずっと知的能力が低いと誤解されてきた作者の圧倒的な孤独に驚く。しかし、その悩みは人一般に当てはまるもののような気がする。実際、共感できる上、意外にも詩のように楽しめる作品だった。2013/02/10
白兎ブックス
1
アスペルガー症候群の青年が、パソコンを通じて書いた詩をまとめたもの。外側(身体)と内側(頭脳と心)を結ぶパイプが他の人より細いために表面上は意味不明な行動を繰り返すことがあっても、豊かな内面世界を持つ彼の詩はトム・ヨークが書いた詩のように繊細で儚げで、強くて美しい。
Yumikoit
0
自閉症だった少年。ある日パソコンを手渡されて、文字を介して周りに自分の気持ちを伝えるすべを得る。2014/07/31