出版社内容情報
量子アナログコンピュータと、量子デジタルコンピュータの仕組みを詳しく解説。量子もつれ情報伝達、量子公開鍵暗号も紹介。
内容説明
量子コンピュータは実現したのか!?市場投入されたマシンは、いったい何物?何ができる??我々の社会システムを陰で支えるRSA公開鍵暗号―この方式がもたらす安全性は、我々が日々使うコンピュータの“弱点”を突くことで成り立っている。この弱点を原理上持たない「量子コンピュータ」が市場投入され、各国政府機関等での検証が始まった。このマシンを量子計算理論の観点から解説しつつ、次世代の量子通信・暗号方式についても紹介する。
目次
第1章 量子計算とは(量子デジタル計算;量子計算のモデル ほか)
第2章 量子アナログ計算(Turing機械;計算量 ほか)
第3章 量子デジタル計算(量子デジタル計算とは;量子デジタル計算機の実現研究 ほか)
第4章 量子もつれ情報伝達(量子もつれ;基礎的な操作 ほか)
第5章 量子公開鍵暗号(量子計算機の暗号へのインパクト;量子暗号の意義と問題点 ほか)
著者等紹介
西野哲朗[ニシノテツロウ]
1982年早稲田大学理工学部数学科卒業。1984年同大学院理工学研究科博士前期課程修了。日本アイ・ビー・エム(株)入社。1987年東京電機大学理工学部情報科学科助手。1992年北陸先端科学技術大学院大学助教授。1994年電気通信大学電気通信学部助教授。2006年同教授。現在、電気通信大学大学院情報理工学研究科教授。理学博士
岡本龍明[オカモトタツアキ]
1976年東京大学工学部計数工学科卒業。1978年東京大学工学系研究科計数工学専門課程修士修了。日本電信電話公社入社。1989年‐1990年Waterloo大学客員助教授。1994年‐1995年AT&T Bell Laboratories客員研究員。現在、日本電信電話株式会社フェロー、セキュアプラットフォーム研究所特別研究室室長、京都大学大学院情報学研究科客員教授。工学博士
三原孝志[ミハラタカシ]
1982年広島大学理学部物理学科卒業。1994年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻博士前期課程修了。1997年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科情報処理学専攻博士後期課程修了。現在、東洋大学総合情報学部教授。博士(情報科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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