出版社内容情報
大部分が定型詩である、宮沢賢治の文語詩。そこには「定型の魔」が住みついている。まだ十分に取組まれているとは言えない賢治の詩作品の一篇一篇を詳しく考察、解説する。
文語詩稿五十篇より(暁
「打身の床をいできたり」
悍馬(一)
五輪峠 ほか)
文語詩稿一百篇より(母
医院
早春
廃坑 ほか)
文語詩未定稿より(田園迷信
隅田川
春章作中判
「卑屈の友らをいきどほろしく」 ほか)
内容説明
宮沢賢治の文語詩は大部分が定型詩である。そこには「定型の魔」が住みついている。本集の名だたる論者たちはこの「魔」にどのように立ち向かい、射止めあるいは祓いのけるのに成功しているか。これは見ものだ。
目次
文語詩稿五十篇より(暁;「打身の床をいできたり」;悍馬(一)
五輪峠 ほか)
文語詩稿一百篇より(母;医院;早春;廃坑 ほか)
文語詩未定稿より(田園迷信;隅田川;春章作中判;「卑屈の友らをいきどほろしく」 ほか)