1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760110773
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

出版社内容情報

23歳の若さで日本国憲法GHQ草案作成に参画し,現在の人権条項の原型を書いた女性の自伝。その後ジャパン・ソサエティ,アジア・ソサエティなどでアジアの文化をアメリカに紹介する仕事に携わり,西洋と東洋の架橋となったその生涯を記録。

プロローグ 再会―1945年12月24日
Ⅰ 焦土の日本に帰る
Ⅱ 父と母の町・ウィーン
Ⅲ 乃木坂の家の日々
Ⅳ 大戦下のアメリカで暮らす
Ⅴ 日本国憲法に「男女平等」を書く
Ⅵ 既婚女性とやりがいのある仕事
Ⅶ 新しい道 アジアとの文化交流
エピローグ ケーディス大佐と日本を訪れて―1993年5月
 ベアテさんとの出会い―平岡磨紀子
 参考文献
 年譜
 活動記録

内容説明

戦争と芸術と愛に彩られたエキサイティングな女性の生涯。

目次

1 焦土の日本に帰る
2 父と母の町・ウィーン
3 乃木坂の家の日々
4 大戦下のアメリカで暮らす
5 日本国憲法に「男女平等」を書く
6 既婚女性とやりがいのある仕事
7 新しい道アジアとの文化交流

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

33
追悼。1945年、当時若干22歳で日本国憲法の草案作製に携わり、女性や子どもの権利について憲法に盛り込んでくださった方。数年前に来日された際に講演会とその後の座談会に参加し、お話を伺えたことが想い出。ご冥福をお祈り申し上げます。2013/01/02

ロマンチッカーnao

28
日本国憲法はどのようにつくられたのか、よくわかる本です。 今の憲法は、戦後、日本人ではなくGHQの民生局メンバーを中心に作られたものとは言え、日本とかアメリカとか関係なく、世界の中に平和で、男女同権であり、全ての人の人権が守られる民主主義国家を作るという理想に燃えてほぼ一週間不眠不休で作り上げられました。その過程は、ほんまに感動します。憲法改正について、賛成反対はあると思いますが、今の憲法がどのような想いを込めで作られたのもなのか。それを知っておくのは今の日本人には必要な知識だと思います。2018/01/19

kyoko

14
ベアテ・シロタさんは「婚姻は両性の合意のみに基づく」条文を入れた人だと思っていたが、読んでみると女性の地位向上の理念をしっかりと憲法に書き込んだ人だった。憲法案には入れていたのに「憲法にはそぐわない、民法にいれるべきだ」と却下された非嫡出子の権利とか働く上での男女平等について、法制化されるのに戦後50年かかったことを考えると、憲法の大切さを改めて思う。ユダヤ人で芸術家であった父を中心に、第二次大戦下のシロタ一家の数奇な運命も貴重な読み物だった。2018/10/31

もえたく

14
GHQ作成の日本国憲法草案の「男女平等」条項に携わった英日露独仏西の6カ国を話す女性の自伝。父は谷崎潤一郎の「細雪」にも出てくる有名ピアニストで、広田弘毅らとも親交があった事に驚き、日本で育ち語学が堪能だったことから22歳の若さで憲法草案にも関わったことにも驚く。憲法草案の舞台裏が垣間見れて興味深い。その後の彼女の人生も、市川房枝や棟方志功らとの親交があり日本好きを感じさせられました。2018/06/08

ケニオミ

13
憲法改正が問題となっている今こそ読むべき本だと思います。少女時代を日本で過ごし日本語が堪能であった著者は、GHQの民間要員となり、日本国憲法の女性の権利の部分の草案を担当することになる。戦前日本女性の地位の低さを目の当たりにしていた著者が当初盛り込んだ項目には、非嫡出子の権利の保障、同一仕事における男女間の同一賃金など画期的なものが含まれており、彼女の慧眼さには舌を巻きます。結局憲法は細部を扱わず、細部は民法でという方針で大部分採用されませんでしたが、盛り込まれていればと思うと非常に残念です。必読書です。2013/08/04

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