内容説明
本書は、著者の臨床実践と指導経験を基にしながらも、極力だれにでも通用する心理療法の基本を提示しようと試みた。初めてのクライエントに出会う前に、一通り頭に入れておいてほしいことを書いた。
目次
精神分析的心理療法の原点
心理療法を開始するまで
初期の聴き方と構造の意味
転移
抵抗の意味と対応
介入と解釈
介入と解釈―夢の解釈
徹底操作と終結
児童面接と親面接
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
8
大変な名著だと思う。臨床家は必携じゃないかな。2018/06/24
ゼラニウム/フウロソウ科
4
私はやはり精神分析が好きだ!!!!2023/09/29
つなぐ
4
自我心理学、実践応用編みたいな本。患者の自我機能がちゃんとアセスメント出来て見えていれば、不自由にしている部分を除いて自我が自律して働くように援助していけば良いのだという、自我心理学的治療法の方向性はしっかりと書かれている。しかし、精神分析的治療はお金と時間がある生きづらさを抱えた人達の治療法になってしまっていて、患者の抱える精神病理にどうアプローチするのかが曖昧な気がする。毎日、妄想や幻聴で苦しむ人達と向き合っていると、もう一歩踏み込んだ記述が欲しくなる。2018/06/28
カカオ
2
クライエントと相対する心理士(師)として身につけておきたい姿勢や在り方、言葉掛け(その意図も含め)などの基礎基本が引き続き載せられている。 院生時代に読んでおきたかった。2020/05/07
餃子
2
質問はクライエントの話を広げるためにする。自分の理解もだけど、クライエントが自分自身の理解を深めるためにする。 この話でクライエントは何を伝えたいと思っているのかなと考えながら聞く。2016/05/29