出版社内容情報
元は物産陳列館。原爆投下で廃墟となり、凄絶な悲劇を伝えながら、核廃絶希求の象徴として世界遺産に登録されるまでの歴史を追う。近代化の歩みの中で建設された広島県物産陳列館。原爆投下後、何度も存廃が議論されながら、戦後二十余年でようやく永久保存が決議された。平和の「記念」と「祈念」といった理念のゆらぎ、保存工事を経て、被爆の証人・核廃絶希求の象徴として世界遺産に登録されるまでの歴史を追い、原爆ドームとは何かをその前史とともに捉え直す注目の書。
原爆ドームとはなにか―プロローグ/広島県物産陳列館から「原爆ドーム」へ(博物館・物産陳列所・商品陳列所/広島県物産陳列館の誕生から戦争の時代へ)/広島平和記念公園(広島の戦災と復興都市計画/原爆遺物に対する認識)/原爆ドーム保存の過程(「原爆」と「平和」/「核兵器開発」と「原子力の平和利用」/都市の復興と「原爆ドーム」保存運動)/世界遺産への道のり(ユネスコ世界遺産条約と日本/世界遺産リスト記載に向けて)/未完の広島―エピローグ
頴原 澄子[エバラ スミコ]
内容説明
近代化の歩みの中で建設された広島県物産陳列館。原爆投下で廃墟となり、凄絶な悲劇を伝えながら、核廃絶希求の象徴として世界遺産に登録されるまでの歴史を追う。原爆ドームとは何かをその前史とともに捉え直す。
目次
原爆ドームとはなにか―プロローグ
広島県物産陳列館から「原爆ドーム」へ
広島平和記念公園
原爆ドーム保存の過程
世界遺産への道のり
未完の広島―エピローグ
著者等紹介
頴原澄子[エバラスミコ]
1972年、愛知県に生まれる。2007年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、千葉大学大学院工学研究科准教授、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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