出版社内容情報
高校までの「暗記する日本史」から、「考える日本史」へ―。大学で日本史を学ぶうえで不可欠なテーマを選び、最新の研究成果をふまえわかりやすく叙述した、授業に格好の通史テキスト。各テーマをコンパクトにまとめ、時代の「移行期」と近現代史を重視した編集で理解を促す。歴史愛好家や社会人など、これから日本史を学びなおしたい人にも最適。
内容説明
高校までの「暗記する日本史」から、「考える日本史」へ―。大学で日本史を学ぶうえで不可欠なテーマを選び、最新の研究成果をふまえわかりやすく叙述した、授業に格好の通史テキスト。各テーマをコンパクトにまとめ、時代の「移行期」と近現代史を重視した編集で理解を促す。歴史愛好家や社会人など、これから日本史を学びなおしたい人にも最適。
目次
1 原始・古代(日本列島への人類の渡来と定住;弥生時代から古墳時代へ ほか)
2 中世(院政;鎌倉開幕 ほか)
3 近世(江戸幕府の開創;幕藩体制の安定 ほか)
4 近代・現代(明治政府の成立;民権と国権 ほか)
著者等紹介
木村茂光[キムラシゲミツ]
1946年生まれ/帝京大学文学部史学科教授
小山俊樹[コヤマトシキ]
1976年生まれ/帝京大学文学部史学科准教授
戸部良一[トベリョウイチ]
1948年生まれ/帝京大学文学部史学科教授
深谷幸治[フカヤコウジ]
1962年生まれ/帝京大学文学部史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
15
政治史中心な上、山川の教科書より因果関係が抑えられているから「歴史の流れ」が頭に入る。江戸時代を例に出すと教科書では、正徳の治(新井白石)~享保の改革(吉宗)~田沼政治(田沼意次)~寛政の改革(松平定信)~天保の改革(水野忠邦)という風に、唐突に新井白石とか田沼意次が出てきて、彼らの業績を説明するという形になっている。なぜ新井白石や田沼意次が台頭したのか、いまいち教科書では理由が分からない。ところが本書ではそれが解消されている。特に時代の節目となる人物や出来事に関し、多くの分量のエピソードを挿入している。2016/10/13
ともひろ
15
シンプルにしすぎると、こうなるのですね。まさに、教科書。2016/06/19
チェアー
8
教科書って面白くないんだなあ、と改めて認識。事実をコンパクトにまとめるという大制約はわかるが、1行ごとにあるドラマに目をつぶって、「はいはいそこつまんない話しないで、黒板写してよ」って言われているように感じる。為政者以外の人間が歴史の表面に浮かぶのはきわめて稀だった。自治を志向していた中世の「一揆」以外では、第二次世界大戦後、ようやく人々が歴史を作る側に立てるようになった。同じ人間なのに、生きる時代によって時代への関わり方が違う。そして、これからも私たちは歴史を作る側にい続けられるのか。それとも専横が…。2016/06/11
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B+。この本は帝京大学の史学科の教授方が書いた本で、高校までの「暗記する日本史」から「考える日本史」への転換を図ろうというもの。確かに、私にとって高校での日本史は受験のための事件や文化を流して学び、年号を暗記するという勉強だった。この本では最新の研究成果も掲載されており、特に近世以降の歴史に関して詳細に書かれており、江戸時代の幕藩体制や、明治から昭和の大戦前までの政治の動きがよく理解できた。テストに出題されるというプレッシャーなしに歴史の教科書を読むというストレスのない体験だった。2018/03/27
リョウ
7
まさに良くも悪くも教科書。一応の流れは意識されてはいても、どうしてこうなったのか、これが何に影響するのか、というところが書かれていないとなかなか頭に入ってこない。だから授業での補足が必要になるんだろうけど。ただ、そこまで書いていたらきっと何冊あっても足りないんだろうな、とは思う。2016/09/11