出版社内容情報
コンピュータビジョンの代表的な計算手順(アルゴリズム)について,詳細に解説.OpenCVやWeb上のプログラムなど,コンピュータビジョンを行ううえでのツールは充実していますが,これらを改良したり,自分の問題のために書き換えるのは,一筋縄ではいきません.
本書では,コンピュータビジョン,とくに画像からの3次元解析の代表的な手法について,それらの計算手順(アルゴリズム)を詳細に解説することで,こうした問題を解決するヒントを提供します.
〈本書の特徴〉
・「計算手順」→「解説」という順序で解説
→理論の詳細を追わなくても学べる.
・アルゴリズムの適用例を示し,それぞれの精度と処理速度を評価
→高精度・高速な処理を行うために,アルゴリズムの何をどのように工夫すればよいかがわかる.
・この分野の第一人者である著者らが,各手法について,歴史的概観を交えて参考文献を紹介
→今後の学習の指針,分野の概観が得られる.
なお,実装を容易にするために,代表的な手順のサンプルコードと,行列・ベクトル演算ライブラリEigenの解説を森北出版のWeb サイトで公開しています.
第1章 序 論
第I部 コンピュータビジョンの基礎技術
第2章 楕円当てはめ
第3章 基礎行列の計算
第4章 三角測量
第5章 2画像からの3次元復元
第6章 射影変換の計算
第7章 平面三角測量
第8章 平面の3次元復元
第9章 楕円の解析と円の3次元計算
第II部 多画像からの3次元復元
第10章 多視点三角測量
第11章 バンドル調整
第12章 アフィンカメラの自己校正
第13章 透視投影カメラの自己校正
金谷 健一[カナタニケンイチ]
岡山大学 名誉教授 工学博士
菅谷 保之[スガヤヤスユキ]
豊橋技術科学大学 准教授 博(工)
金澤 靖[カナザワヤスシ]
豊橋技術科学大学 准教授 博(工)
内容説明
古典的な手法から最新の手法まで、そのアルゴリズムと実装上の注意点について解説。より高精度・高速な処理を目指すエンジニア・研究者に最適な一冊。
目次
第1部 コンピュータビジョンの基礎技術(楕円当てはめ;基礎行列の計算;三角測量;2画像からの3次元復元;射影変換の計算;平面三角測量;平面の3次元復元;楕円の解析と円の3次元計算)
第2部 多面像からの3次元復元(多視点三角測量;バンドル調整;アフィンカメラの自己校正;透視投影カメラの自己校正)
著者等紹介
金谷健一[カナタニケンイチ]
1972年東京大学工学部計数工学科(数理工学専修)卒業。1979年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。1988年群馬大学教授。2001年岡山大学教授。2013年岡山大学名誉教授
菅谷保之[スガヤヤスユキ]
1996年筑波大学第三学群情報学類卒業。2001年筑波大学大学院工学研究科博士課程修了、博士(工学)。岡山大学工学部情報工学科助手。2006年豊橋技術科学大学情報工学系講師。2009年豊橋技術科学大学情報工学系准教授
金澤靖[カナザワヤスシ]
1985年豊橋技術科学大学工学部情報工学科卒業。1987年豊橋技術科学大学大学院工学研究科修士課程修了。1997年群馬工業高等専門学校電子情報工学科講師。2001年豊橋技術科学大学知識情報工学系助教授。2010年豊橋技術科学大学情報・知能工学系准教授(学部改編による変更)。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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