出版社内容情報
ノーベル賞経済学者O・E・ウィリアムソンの代表三部作の三作目。「取引コストの経済学」を、旧制度経済学、新古典派経済学、組織論、社会学、法学との真摯な対話的考究を通じて精緻化し、新たな組織の科学への飛躍を画した渾身の労作。企業組織をガバナンスの機構と捉えることで、組織と制度を首尾一貫した記述で解析。経営学がややもすれば心理研究に傾斜する近年の風潮に対する真正面からの学問的警鐘の書。(原書:Oliver E. Williamson
内容説明
ノーベル賞経済学者O・E・ウィリアムソンの代表三部作の三作目。「取引コストの経済学」を、旧制度経済学、新古典派経済学、組織論、社会学、法学との真摯な対話的考究を通じて精緻化し、新たな組織の科学への飛躍を画した渾身の労作。企業組織をガバナンスの機構と捉えることで、組織と制度を首尾一貫した記述で解析。経営学がややもすれば心理研究に傾斜する近年の風潮に対する真正面からの学問的警鐘の書。
目次
第1部 概観(取引コストの経済学とカーネギーとのつながり;チェスター・バーナードと誕生しつつある組織の科学;取引コストの経済学)
第2部 概念と応用(比較経済組織:固有の構造的代替様式の分析;信憑性のあるコミットメント:交換を支える人質の利用;経済制度:自発的ガバナンスと意図的ガバナンス;企業金融とコーポレートガバナンス;再分配政策と非効率の政治学と経済学)
第3部 組織論(取引コストの経済学と組織論;計算づく志向、信頼、経済組織)
第4部 公共政策(独占禁止の制限;戦略化・経済性・経済組織;経済発展と経済改革の制度とガバナンス)
第5部 論争と見通し(取引コストの経済学と進化する組織の科学)
著者等紹介
ウィリアムソン,オリバー・E.[ウィリアムソン,オリバーE.] [Williamson,Oliver E.]
1932年生まれ。ペンシルバニア大学、エール大学、UCバークレーの教授を歴任。経済組織のガバナンス研究で2009年ノーベル経済学賞受賞
石田光男[イシダミツオ]
1949年生まれ。東京大学経済学部卒業(博士(経済学)1993年)。現在、同志社大学社会学部産業関係学科教授。国際産業関係研究所所長
山田健介[ヤマダケンスケ]
1942年生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学)外国語学部(英語科)卒業。フェアレイディキンソン(Fairleigh Dickinson)大学経営学部修士課程(MBA)修了。同志社大学大学院総合政策科学科博士課程修了(2005年)。1967年シャープ入社。シャープ取締役(1997)、同常務取締役(2004年)。2004年(株)ソーテック入社(COO)、同社長(CEO)(2005年)。2007年(株)KOUZIRO入社社長(~2013年)。2005年、同志社大学:博士(政策科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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