昭和文化のダイナミクス―表現の可能性とは何か

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昭和文化のダイナミクス―表現の可能性とは何か

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  • サイズ A5判/ページ数 291p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623078417
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

闊達に自由な表現を求め、新しい世界を拓いた挑戦者。彼らの活動の根源を探ることを通して、「表現」の意味と可能性を現代に問う激動の昭和のなかで闊達に自由な表現を求め、新しい世界を拓いた挑戦者たちがいた。彼らの活動の根源を探ることを通して、「表現」の意味と可能性を現代に問う。

プロローグ いま、表現を考えることについて(中江桂子)

 1 自由と閉塞感が同居する時代

 2 表現文化への影

 3 表現者たちの挑戦と現在

 4 昭和から現在へ



 第?部 表現――その魅力の源泉をたぐりよせるために

第1章 昭和前期の漫画メディアと漫画家たち(夏目房之介)

 1 明治―大正の漫画

 2 昭和期モダニズムと漫画

 3 芸術運動と漫画

 4 エロ・グロ・ナンセンスと新漫画派集団

 5 戦争期の漫画家たち

 6 戦後漫画との断絶と連続



第2章 少年探偵団の生き物の愛しかた(浜田雄介)

    ――ボーイスカウトとサーカス

 1 探偵団以前の少年探偵たち

 2 少年探偵団とボーイスカウト

 3 少年探偵団とサーカス

 4 チンピラ別働隊と動物愛護



第3章 映画と彫刻は兄弟(萩原朔美)

    ――映像表現とテクノロジーについて

 1 映画が拓いた実験

 2 実験の消失と個人映画

 3 ポーターパックのもたらしたもの

 4 彫刻と映画にとっての「私」

   ――他への接近をめぐって



 第?部 メディアを介在させない、という戦略

第4章 紙芝居が「俗悪」だった頃(鈴木常勝)

 1 「ルンペン文化」誕生

 2 「紙芝居だよ、人生は」

 3 〈世の隠し事〉を見せてやろうか?

 4 紙芝居屋、退場!



第5章 フォークを歌う、ライブで歌う(中川五郎)

 1 フォークが拓いた世界

 2 素朴なメッセージの強さ――高石ともやとピート・シーガー

 3 メジャー化の窮屈さから脱するスタイル

 4 ライブへのこだわり



 第?部 抑圧されたものをこそ愛すること

第6章 ゲテモノから女王へ(市川孝一)

    ――美空ひばりとその時代

 1 戦後復興期のアイドル美空ひばりとは

 2 両義性の人気者?――ゲテモノ誕生まで

 3 両義性の人気者?――差別、嫉妬、アウトロー

 4 時代の殉教者としてのひばり



第7章 村上春樹とジャズ(宮脇俊文)

    ――新しい文体が模索するもの

 1 新しい文体の誕生

 2 リズム、即興、スイング

 3 軽い文体と重い憂鬱なテーマ

 4 「個」と「自由」の確立を求める文体



第8章 自然・生態系のファンタジスタ(千葉伸夫)

    ――宮崎駿のインパクト

 1 ユーラシア大陸の龍

 2 宮崎のフィルモグラフィーと主テーマの変容

 3 社会的反響の広がりをめぐって

 4 ヌーヴェルヴァーグ、スピルバーグ、そして世界の宮崎へ



 第?部 内なる外部を覚醒させよ

第9章 トランスジェンダー・カルチャーの昭和史(三橋順子)

 1 トランスジェンダーとはなにか

 2 歴史の中に女装者たちの足跡をたどる――前史として

 3 昭和のトランスジェンダー・カルチャーをたどる

 4 日本のトランスジェンダー・カルチャーの特質――日本人は女装が好き?



第10章 挑発を仕掛ける(榎本了壱)

    ――『天井棧敷』と『ビックリハウス』

 1 アンダーグラウンド・シアター、立ち上がる

 2 天井棧敷、ヨーロッパへ行く

 3 渋谷のタウン誌の挑戦――若者を新宿から奪え

 4 笑いの中にこそ挑発を――パロディ・ヘンタイ・アバンギャルド



第11章 舞踏(山田せつ子)

    ――未知の世界が開いたもの

 1 舞踏のはじまり

 2 踊る衝動の訪れ

 3 踊ることの謎に導かれて

 4 『天使館』という場所

 5 舞踏というイデア



エピローグ 表現者たちと現代社会(中江桂子)

 1 人は、みな、かいぶつである

 2 合理主義と差別意識は同居する

 3 体験へのアパシーを超えて

 4 あいまいさの社会的効用――「表現」の必要性について

 5 承認の相互性――私たちには他者が必要である

 6 かいぶつたちを抱きしめて――いま、寛容の精神に力を



あとがき(中江桂子)

中江 桂子[ナカエ ケイコ]
2016年11月現在成蹊大学文学部教授(文化社会学)。現代風俗研究会会員。

内容説明

漫画/歌/文学/映画/性/舞踏。激動の昭和のなかで闊達に自由な表現を求め、新しい世界を拓いた挑戦者たちがいた。彼らの活動の根源を探ることを通して、「表現」の意味と可能性を現代に問う。

目次

いま、表現を考えることについて
第1部 表現―その魅力の源泉をたぐりよせるために(昭和前期の漫画メディアと漫画家たち;少年探偵団の生き物の愛しかた―ボーイスカウトとサーカス;映画と彫刻は兄弟―映像表現とテクノロジーについて)
第2部 メディアを介在させない、という戦略(紙芝居が「俗悪」だった頃;フォークを歌う、ライブで歌う)
第3部 抑圧されたものをこそ愛すること(ゲテモノから女王へ―美空ひばりとその時代;村上春樹とジャズ―新しい文体が模索するもの;自然・生態系のファンタジスタ―宮崎駿のインパクト)
第4部 内なる外部を覚醒させよ(トランスジェンダー・カルチャーの昭和史;挑発を仕掛ける―『天井棧敷』と『ビックリハウス』;舞踏―未知の世界が開いたもの)
表現者たちと現代社会

著者等紹介

中江桂子[ナカエケイコ]
成蹊大学文学部教授(文化社会学)。現代風俗研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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マヌタ

1
教科書的な装丁だったので堅めなのかなーと気構えていたが、いざ読んでみるとサクッとしていてよかった。とても新鮮だったのは美空ひばりがサブカルだったこと。本流の昭和歌手としてのイメージから、あまり好きなタイプではなかったのだが、その逆風の歴史には驚いた。幼少時から批難の嵐だったとは。。なるほどたしかにサブカル的だ。その驚きがあっただけでもおもしろい一冊だった。2022/06/04

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