叢書・ウニベルシタス
解放された観客

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009990
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C1310

内容説明

スペクタクルの支配する今日の資本主義・民主主義社会で、主体としての「観客(スペクタトゥール)」はいかにして可能か?知や権力による分断を超えて、誰もが平等かつ能動的な解放者であるために、イメージへの批判的思考がもちうる可能性を問う。『無知な教師』の主題をさらに深化させた、芸術と政治、現実とフィクションをめぐる最も先鋭な思考。E.シャレフ=ゲルツ論「イメージの作業」特別増補版。

目次

解放された観客
批判的思想の災難
政治的芸術のパラドックス
許しがたいイメージ
物思いにふけるイメージ
書誌
補遺 イメージの作業

著者等紹介

ランシエール,ジャック[ランシエール,ジャック] [Ranci`ere,Jacques]
1940年、アルジェに生まれる。パリ第8大学哲学科名誉教授。1965年、師のL.アルチュセールによる編著『資本論を読む』に参加するが、やがて決別。1975年から85年まで、J.ボレイユ、A.ファルジュ、G.フレスらとともに、雑誌『論理的叛乱』を牽引。現在に至るまで、労働者の解放や知性の平等を主題に、政治と芸術をめぐる独自の哲学を展開している

梶田裕[カジタユウ]
1978年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。文学博士。早稲田大学非常勤講師。専門はフランス現代詩および哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

6
現代芸術の鑑賞の仕方についての本なのかな。バルトの『明るい部屋』への言及もあり、そこはかとなく似ている(もっともバルトのがどんな内容だったかは覚えていない)。ナチスのユダヤ人収容所でのガラクタから再生されたアイロン、クシなどの展示や、スウェーデン移民の同化した一面と、かつて野にいた時の一面の二重性とか。写真の持つ衝撃と、それをどう受け取るかとか。流し読みしたから難しかった。2014/01/22

抹茶ケーキ

0
びっくりするほどわかんなかった。無知の教師の延長上にあると書いてあったのでそういう気持ちで読んだけど、話の内容は美学の話で最後までどう繋がるのかわからなかった。2017/06/19

阿部

0
率直にとても難解な本だった。2であること、知性の解放、スペクタクルの外在性、批判的であるものの運命。安易にわかったとは言えない。読んだ人と話がしたい。2016/11/15

大根

0
解放された観客のプラトンによる演劇否定、ブレヒトとアルト―の観客の再構築といったランシエールによる二つに分けていく定義の部分が素晴らしい。無知な教師という彼の求めるものが分からないと理解しにくいので、訳者のあとがきを読んでからもう一度読むと、より深く理解できる。2016/02/11

のうの

0
12014/06/17

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