内容説明
幕末維新史の流れの中で、美濃大垣藩は佐幕から勤王に転ずる。その決断の背景には、城代・小原鉄心の政治力が大きく働いていた。藩主・戸田氏正とともに、西洋文明の導入や大砲の鋳造など大垣藩の藩政改革に努め、梁川星巌、佐久間象山らとも交流のあった小原鉄心と、詩人菱田海鴎、野村藤陰らの生涯と詩文から、維新史の知られざる側面に光を当てる。
目次
第1章 小原鉄心の青年時代
第2章 菱田海鴎の青年時代
第3章 鉄心・海鴎の福井行
第4章 鉄心と幕末の激動
第5章 『亦奇録』の旅
第6章 鳥羽・伏見の戦
第7章 明治の新政
著者等紹介
徳田武[トクダタケシ]
1944年群馬県生まれ。明治大学法学部教授。早稲田大学第一文学部卒、1974年同大学院博士課程修了。文学博士。1979年に窪田空穂賞、1980年に日本古典文学会賞、1987年『日本近世小説と中国小説』で日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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