出版社内容情報
公害の先輩国アメリカでの公害医学の先駆書。大気汚染、食品アレルギー、身のまわりのあらゆる化学物質による過敏症を摘出。疫学的、臨床エコロジー的新しい医学方法論で解析。
内容説明
身のまわりの化学物質による慢性・急性の毒性の全データと克明な臨床記録。臨床エコロジー医学の原典。
目次
第1章 背景
第2章 環境汚染化学物質―総論
第3章 大気汚染
第4章 飲食物の化学汚染
第5章 化学薬剤、化粧品と人への接触
第6章 治療
第7章 症例報告
第8章 添加物および混入化学物質と化学薬剤を避けるための指針
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
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原書の出版は1962年であるため、タイトルの「エコロジー」は生態学という意味で使われています。(日本語版の出版は1986年) 「人間エコロジー」とは、「食物を含む環境と人間との関係」を意味しています。「化学物質で汚染された地球に対する、生物としての人間の適応」について述べた本ですが、出版から50年経っているにも関わらず、内容は古く感じません。むしろ化学物質過敏症に対する無理解は、50年前よりも今の方が酷いかもしれません。おそらく、今の方が、化学物質とアレルギー症状の因果関係が見えにくくなっているはずです。2013/04/27