内容説明
社会人から学生まで、多くの文章指導の経験によって蓄積された豊富な文例とノウハウ。
目次
第1章 短く書く
第2章 自然な正しい表現で書く
第3章 言いたいことを明確にする
第4章 分かりやすく書く
第5章 簡潔に書く
第6章 共感を呼ぶように書く
第7章 表記とレイアウトにも心を配る
著者等紹介
阿部紘久[アベヒロヒサ]
1943年生まれ。東京大学卒。帝人入社後、宣伝企画、国際事業企画、経営企画などに携わり、繊維国際部長などを務めた後、米国系IT企業CEOに転じる。2005年から、昭和女子大学ライティング・サポート・センターで文章指導を行なうかたわら、社会人も指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナマアタタカイカタタタキキ
69
自分の文章を読み返した時、どこか冗長に感じることが多いため、何かのヒントが得られればと思い手に取ってみた。タイトルの通り、文章を書くにあたって留意すべき77点が挙げられている。いずれも高度な技術の話ではなく初歩的なことに過ぎないが、これら全てを守って書かれている文章は案外少ないのではないだろうか。特に、読み手の理解と共感を得ることを心がけ、抽象的すぎる表現は避け、些末なことに関してでも明瞭さを欠かないような言葉選びが、今の私にとって一番必要なことだと感じた。読みやすい文章を書くには、自分の頭で→2021/05/21
しげ
64
メールやSNSを利用する様になり文章を書く(打つ)機会が増えました。自分を含めて伝えたい事がよく分からない文章になったり見かけたり、日本語は表現が豊かな分だけ複雑と感じます。小説も文学色が強いものほど表現や形容が過度で難解に感じるのも確かです。本書の文章力は個人またはビジネス向けですが、シンプルに「言い切る」大切さ等を学べました。話しは逸れますが私は難解な芥川賞系は苦手、シンプルに伝える直木賞系が好きな理由も妙に納得2023/07/02
有
48
感想を書くための表現法を求めて手に取った。何事もまず基本から。意識しないと忘れるので、ノートにまとめながら読了。文章を書くにあたっての説明が、例文と伴わせてあり読みやすい。中でもコラムが好きだった。文章を書く作業とは、相手が立っている所に自分も立ち、目的地まで道案内しながら一緒に行く旅のようなもの。相手を理解しようとする想像力こそ大切だと書いてある。自分の文章に反省せざるを得なかった。伝えたいことばかり並べ立てて、独りよがりな言葉が多かっただろう。今よりもっと良い旅が出来るよう、全力を尽くすのみである。2012/02/24
つっちー
37
文章を書く時の心構えと基礎技術が、わかりやすく説明されています。 解説の中には小学生レベルの内容ではと思われるものもあり、少し物足りませんでした。 著者は、文章を書く資質のひとつに「健全な言語感覚をもつこと」と述べています。この資質を養うためには、多くの良い文章、本を読むことが必要だと思います。 ダメな文章の例とその文章を改善した文章がたくさん例示されています。ダメな文章を読んでいくのは結構きつかったです。2019/06/07
touch.0324
29
文章作成に関する実用的な内容がかなりのボリュームで記載されています。"若いビジネスマンが会社の机上に置いて常に参照する"という使い方で力を発揮する本だと思います。中堅年次で企画担当の私には少し優し過ぎる内容でした。ところで社内を見ていると、文章が上手くない人は書くことが決まる前に書き始めている傾向があると思います。構成とロジック(それこそがビジネス文書の質を決める)が固まるまでMSofficeを開かない、それだけでビジネス文書の質は飛躍的に向上すると思います。2014/10/10