出版社内容情報
乳癌は,患者のサブタイプを見極め,治療効果や予後を予測しながら治療選択を行うことが標準的になってきた.本書では,サブタイプの違いの背景にある遺伝子変異や分子の変化が,治療効果や予後の違いにどのように直結し,どこまで予測が可能になっているのか,臨床医がおさえておくべきポイントを病理と臨床の両側面からわかりやすくまとめた.
津田均[ツダヒトシ]
木下貴之[キノシタタカユキ]
田村研治[タムラケンジ]
目次
1 乳癌のサブタイプの理解につながる基本知識(乳腺の発生・発達・組織;ホルモン受容体と遺伝子変異がもたらす乳癌の発症と生物学的特性への影響;乳癌の組織型・組織像とその分子病理学的背景;乳癌の微小環境ならびに浸潤・転移に関わるしくみ)
2 乳癌のサブタイプ分類と分子病理に基づいた治療(乳癌のサブタイプ分類;乳癌の予後予測マーカー;分子病理に基づいた乳癌の薬物療法戦略)