出版社内容情報
◇ 解 説 ◇
今やひとつのカウンセリング理論だけを信奉する時代は去った。複数の理論にふれながら,それを自分なりに統合せよと,著者は折衷主義を提唱する。そのためには各理論の比較研究が不可欠となる。本書は主要理論7つの要約と比較がその内容である。
◇ 目 次 ◇
第1章 序論
第2章 精神分析理論
第3章 自己理論
第4章 行動主義
第5章 特性・因子理論
第6章 実存主義的アプローチ
第7章 交流分析
第8章 ゲシュタルト療法
第9章 論理療法
第10章 まとめ――カウンセリング諸理論の要約と比較
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼラニウム/フウロソウ科
2
図書館にない2021/11/18
はなまつ ゆき
2
やっと読み終えました。日本人の学者さんなので読みやすいとは言え、精神分析学を始め色々な理論を脳内整理して考えていくのが大変。何度か見ないとまだ理解出来ていません。目玉がグルグルなりそうでした(笑)私は実存主義で、ゲシュタルト心理学が一番解りやすかったです。2020/03/05
ラピスラズリ
2
摂食障害などの精神疾患に関心があって読んだ。クライアントの問題を解決するために、いろいろな心理療法をクライアントに適切な形で使い分けて問題を解決すべきという折衷主義の立場に立つ著者が、代表的な心理療法について書いている。人間が陥りやすい心理的な問題に対して、心理療法によってアプローチが違うのがおもしろい。中には自分自身も陥っていてもおかしくない考えかたもあり、はっとさせられた。2019/04/17
クロスリバーゴリラ
1
カウンセラーを目指す訳ではないが興味のある範囲のため読んでみた。簡潔な記述をリズムよく繋いでいく文章になっており、精神分析くらいしか知識がなかった素人の私でも読み進めるのに苦労しなかった。各理論に一章ずつ割り当てられ、どれもが30ページ前後での記述であり読むペース配分もしやすい。最後に各理論を見開きでまとめた表もあり理解させるための工夫がとてもよい。2022/09/17
r_ngsw
1
まぁお固いというか古めかしいというか、時代を感じさせる表紙ですね。それもそのはず、1980年初版から一度も改訂されることなく刷りを重ねること40数回。私が買ったのは48刷りです。カウンセリングには、出版当時で既にいろんな派閥があって、曰くどんどん新しいものが出てきている、と。じゃあ今はいったいどんなことになっているんや?と思いつつ、いまだにこの本がそのまま生きている理由に想いを馳せてみました。 続き→ https://goo.gl/3Rr8sv2017/12/13