内容説明
進化論誕生から150年、いまだ巻き起こる激しい論争や対立に哲学が冷徹なメスを入れる。なぜ神が生物を創造したのではなく進化なのか。人の行動を決めるのは遺伝か環境か。利他性は進化で説明できるか。自然選択の単位は個体か集団か遺伝子か。生命科学が物理科学に代わって科学の主役に躍り出るに伴い、現代哲学の花形となりつつある「生物学の哲学」の成果。
目次
第1章 進化論とは何か
第2章 創造論
第3章 適応度
第4章 選択の単位の問題
第5章 適応主義
第6章 体系学
第7章 社会生物学と進化理論の拡張
著者等紹介
ソーバー,エリオット[ソーバー,エリオット][Sober,Elliott]
1948年生まれ。1969年ペンシルベニア大学卒業。1970年、同大学大学院修士課程修了(M.S.Ed.)。ケンブリッジ大学の研究生を経て、1974年、ハーバード大学でPh.D.を取得。同年よりウィスコンシン大学哲学科で教鞭を執り、1984年に同大学教授となって現在に至る。その間、スタンフォード大学教授やロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの客員教授、アメリカ科学哲学会会長などを務める。生物学の哲学の第一人者
松本俊吉[マツモトシュンキチ]
1963年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、東海大学総合教育センター教授。専門は科学哲学、特に生物学の哲学
網谷祐一[アミタニユウイチ]
1972年生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学大学院在籍中。専門は科学哲学、生物学の哲学
森元良太[モリモトリョウタ]
1975年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師、日本学術振興会特別研究員。専門は生物学の哲学、確率論の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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関 峻之介
静