出版社内容情報
田村 実造[タムラ ジツゾウ]
著・文・その他
内容説明
本書は、秦末、楚・漢抗争から清朝の滅亡までのおりおりに歴史を彩った女性群像を選び、その歴史の虚実、光と陰とをえがくものである。
目次
1 項羽と虞美人(楚・漢の抗争;垓下の戦い)
2 漢の高祖をめぐる二人の女性(呂后と戚夫人との葛藤;政権を手中にした呂太后;項羽と劉邦の人物評価)
3 女流文学者班昭とその家系―班家の人びと(女流文学者班昭;班家の世系;班固と『漢書』;班超と西域経営)
4 異境に嫁いだ公主たち(烏孫王に嫁いだ細君;匈奴王に嫁いだ王昭君―その実像と虚像;吐蕃(ティベット)王に嫁いだ文成公王―唐とティベット王国との関係を背景に
「蔡文姫、都に帰る」史話)
5 政権を握った女性たち(北魏朝の文明太后;唐朝の則天武后;清朝の西太后)
著者等紹介
田村実造[タムラジツゾウ]
1904(明治37)年、香川県に生まれる。京都帝国大学文学部史学科東洋史学専攻卒。京都大学教授、京都女子大学学長を歴任。京都大学名誉教授。文学博士。1953年、「慶陵の研究」で朝日賞、1954年日本学士院恩賜賞受賞。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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