幻冬舎文庫<br> 破裂〈下〉

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幻冬舎文庫
破裂〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344409897
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』(幻冬舎文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

103
長寿国日本の行く末と安楽死。確かに死ぬまで健康なままの長寿なら何の問題もない。老人達の声に何ともいえない感情が湧いてくる。懲罰人事に江崎父の麻酔薬と佐久間の思惑の関係に心が乱される江崎。また裏表紙にも書いてはあるが、まさか松野が…。驚きを隠せない内に進んでいく裁判。医療ミスではなかったのか?と俄かに感じてしまう程の弁護士の尋問。江崎の薬物依存、枝利子との関係、失踪、判決。様々なテーマありで読み応えあり。そして今後の日本において直面するであろうこの問題に今はいい解決策のない現実を突き付けられた結末でした。2016/04/10

Lara

98
初めての作家さん、久坂部羊氏、現役のお医者さんなんですね。なかなか読み応えある作品でした。心臓手術の際、取り忘れた一本の針により患者が亡くなった。元新聞記者のジャーナリストが、麻酔科医の協力を得ながら、その医療過誤を裁判で争う。高齢化社会、安楽死、大学病院内のヒエラルキー、官僚の汚職と、現代社会の問題が、次々に出て来て考えさせられる。2021/08/04

アッシュ姉

92
医療過誤、高齢化社会、尊厳死というデリケートかつ深刻な問題をズバズバ斬り込み、非常に考えさせられる内容でありながら、一気読みできる面白さでした。成功するのは当たり前、ミスした場合は莫大な賠償金を請求される医師。介護負担増加による財政破綻を防ぐため、思い切った改革を迫られる官僚。立場は分からなくもないけど、傲慢な考えには嫌悪感。倫理観が大切でしょうか。やり方には問題はありますが、PPPは個人的には魅力的。久坂部さん初読みでしたが好みで面白かったので、他の作品も読んでいきます。2015/10/08

ちょこまーぶる

89
上巻に続きワクワク感がページを捲らせる一冊でした。医療ミスを追求した医療裁判って何てエキサイティングで、そして人間関係や社会的地位の渦を巻いている渦のパワーの中で繰り広げられているある種エンターテイメント的な演劇のように作られた行為なんだなと思い知らされた作品でした。普通の話なら正義感溢れる医師でエンディングまで突き進むであろう者が、家族の過去に翻弄された過去からの呪縛から抜け出せないという姿に人間の弱さも再確認できましたね。それにしても、予想に反して裁判が敗訴で終わってしまう展開が素晴らしいと感じた。2014/12/25

nobby

85
なかなか複雑な読後感。“破裂”の意味する恐怖は拭えず、とても肯定は出来ない。ただ高齢者の死を迎えるまでの気持ちも切実に感じ得る。国家権力による衝撃の計画として描かれた「プロジェクト天寿」、でも現実的に世界一の寿命を誇るも支え切れていない実情を思うと複雑…数多く描かれた人物の行く末に様々な皮肉が含まれている。しかし“PPP”ならぬ“PPK”(ピンピンコロリ)実在してるんですね!2014/12/18

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