内容説明
人種、階級、性別などによる社会的差別を自然の反映とみなす「生物学的決定論」の論拠を、歴史的展望をふまえつつ全面的に批判したグールド渾身の力作にして主著。知能を数量として測ることで、個人や集団の価値を表すという主張はなぜ生まれたのか。差別の根源と科学のあり方を根底から問いかえすための必読の古典。
目次
第1章 序文
第2章 ダーウィン以前のアメリカにおける人種多起源論と頭蓋計測学―白人より劣等で別種の黒人とインディアン(共有された文化の状況;進化論登場以前の科学的人種差別論の二つのスタイル―人種単起源論と多起源論 ほか)
第3章 頭の計測―ポール・ブロカと頭蓋学の全盛時代(数学の魅力;頭蓋計測学の大家―ポール・ブロカとその学派)
第4章 身体を測る―望ましくない人びとの類猿性の二つの事例(我々にはみんなサルの状態があった―反復現象;我々の誰かに存在するサル―犯罪人類学)
第5章 IQの遺伝決定論―アメリカの発明(アルフレッド・ビネーとビネー尺度の本来の目的;H.H.ゴダードと精神薄弱児の脅威 ほか)
著者等紹介
グールド,スティーヴン・J.[グールド,スティーヴンJ.][Gould,Stephen Jay]
1941年ニューヨーク生まれ。古生物学者、進化生物学者、科学史家。それらをベースにした科学エッセイでも知られる。2002年死去
鈴木善次[スズキゼンジ]
1933年横浜生まれ
森脇靖子[モリワキヤスコ]
1943年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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塩崎ツトム
in medio tutissimus ibis.
志村真幸
海星梨
キムカン