内容説明
少年期を過ごした福岡の人たち、自らの戦争画の傍らに立つ藤田嗣治、戦後の混沌期に集い交わった画家や詩人、パリで知った椎名其二や森有正、義弟・田中小実昌、同級生・駒井哲郎…それぞれの時、それぞれの場所でめぐり会った人の姿と影を、画家にして名文家の筆が甦らせる。日本エッセイスト・クラブ賞受賞の名著。
目次
1 ひとびと(戦争画とその後―藤田嗣治;パリの友人―金山康喜;マビヨン通り―椎名其二;椎名さんの借金―森有正;留学生のころ―小川国夫 ほか)
2 うわの空(履歴書;傷痍軍人;甚六;職業;心中 ほか)
著者等紹介
野見山暁治[ノミヤマギョウジ]
1920年、福岡県生まれ。画家。43年、東京美術学校油画科卒業。52年、渡仏。55年、サロン・ドートンヌ会員となる。58年、安井賞受賞。64年、帰国。78年、『四百字のデッサン』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。92年に芸術選奨文部大臣賞、94年に福岡県文化賞、96年に毎日芸術賞を受賞。2000年、文化功労者顕彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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