内容説明
植物は20の感覚で思考している―ベストセラー『植物は“知性”をもっている』で、驚きにあふれた奥深い植物の世界を見せてくれた著者が描く、人間と植物の新しい関係。動かずに生きる道を選んだ植物は、かわりにさまざまな能力を磨くことで未来を切り拓いてきた。記憶力や特殊な運動能力、さらには人間もまねできない擬態力やインターネットのような分散化能力まで―。今や地球上のあらゆる場所で繁栄する彼らは、いわば生物界の超エリートだ。過酷な環境にも適応し、共存していくその能力に、今こそ人間も学べることがあるのでは?宇宙開発や環境問題の解決のために活用できたら、私たちの未来は、どのように変わるだろうか?最新の科学で、“植物と人間の驚異の未来”を刺激的に描きだした野心作!
目次
第1章 記憶力―脳がなくても記憶できる
第2章 繁殖力―植物からプラントイドへ
第3章 擬態力―すばらしい芸術
第4章 運動能力―筋肉がなくても動く
第5章 動物を操る能力―トウガラシと植物の奴隷
第6章 分散化能力―自然界のインターネット
第7章 美しき構造力―建築への応用
第8章 環境適応能力―宇宙の植物
第9章 資源の循環能力―海を耕す
著者等紹介
マンクーゾ,ステファノ[マンクーゾ,ステファノ] [Mancuso,Stefano]
イタリア、フィレンツェ大学農学部教授、フィレンツェ農芸学会正会員。フィレンツェ大学付属国際植物ニューロバイオロジー研究所(LINV)の所長を務め、また国際的な「植物の信号と行動学会」(The Society of Plant Signaling&Behavior)の創設者のひとり。La Repubblica紙で、2012年の「私たちの生活を変えるにちがいない20人のイタリア人」のひとりに選ばれている
久保耕司[クボコウジ]
翻訳家。1967年生まれ。北海道大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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