中公新書<br> 時間のパラドックス - 哲学と科学の間

中公新書
時間のパラドックス - 哲学と科学の間

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121005755
  • NDC分類 401
  • Cコード C1210

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

23
時間のパラドックスにしぼった展開。マクタガートの時間論については、もっと徹底的に追求した本もあり、新書ゆえのページ数の限界かも。100ページの「過去と未来の現実性」のグラフは、初読時に非常に印象に残った図版。これを中心に解説すれば、第6章は非常にわかりやすくなっただろう。視覚に訴えることの重要性とともに、これが学生のアイディアであることは強調してよいのでは。2016/12/14

大道寺

2
30年前の著作。物理学の知見を交えつつ時間を哲学する。物理学の時間は空間化された時間であり、時間が過去から現在そして未来へと「流れる」ためには主体の導入が必要であるとする。ゼノンのパラドックスに対してはマクロ世界の「自然は飛躍せず」という連続性の原理をもって解決を図る。第五章は難解だったが、「まえがき」で言われているように難しければ飛ばしても全体の理解にあまり支障はない。時間の哲学の、入り口ワクワク、中ではウンザリという感じ、本書でも味わえました。時間と空間の連続性とは何か、追究していこう。2012/08/12

Ishida Satoshi

1
読了。約30年ほど前の著作。そもそも過去、現在、未来っていつの時点で成立するの?、「今だ撃て!」と言う時の「今」っていつよ?、みたいな時間の存在について考える時間哲学書。新書ですが少し気を入れて読む必要があります。時間の流れの速さは主観的なものですが、本書ではあるものの速さを測る単位時間を検討してます。時間の捉え方に対する様々な科学、哲学的な思索が述べられています。時間とは何か?、なんとなくわかっているようで、改めて問い直すと難しいです。本書も部分的には理解できても、やはり難しい。でも、人生にとって貴重な

karatte

1
読了日は判らないので古い日付で適当に。この手の時間論に関する書物を読んでみると、必ずといっていいほどマクタガートの名前が挙がっている。それほどまでにその「時間は実在しない」という理論が衝撃的だったのだろう。さすがに三十年も前の本なので古臭い論点が多いのは否めないが、哲学的議論を中心に様々な考え方を網羅した入門書になっている。2003/01/01

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