集英社新書<br> 貧困の克服―アジア発展の鍵は何か

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集英社新書
貧困の克服―アジア発展の鍵は何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087201277
  • NDC分類 332.2
  • Cコード C0233

内容説明

アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したセン博士は、日本やアジア再生の鍵は、かつての経済至上主義路線ではなく、人間中心の経済政策への転換であると力強く提唱する。国連も注目する「人間の安全保障」という概念の可能性とは何か?また、「剥奪状態」「潜在能力」「人間的発展」といったキーワードが示唆する、理想の経済政策とは?四つの講演論文を日本の一般読者向けにオリジナル編集した本書は、セン理論の入門書であるとともに、いまだに貧困、暴力、深刻な人権侵害にあえぐ人類社会を見つめなおすための必読書でもある。

目次

危機を超えて―アジアのための発展戦略
人権とアジア的価値
普遍的価値としての民主主義
なぜ人間の安全保障なのか
アマルティア・セン人と思想

著者等紹介

セン,アマルティア[セン,アマルティア][Sen,Amartya]
1933年、インド・ベンガル地方生まれ。53年、カルカッタ大学経済学部卒。59年、ケンブリッジ大学で経済学博士号取得。ケンブリッジ大学、デリー大学、ロンドン大学経済学スクール、オックスフォード大学、ハーバード大学で、教授を歴任。98年よりケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学長。98年度ノーベル経済学賞受賞

大石りら[オオイシリラ]
1960年横浜生まれ。明治大学文学部英文科卒業後、ドイツに渡る。フランクフルト大学大学院で哲学、政治学、社会学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
アマルティア・センというインド出身のノーベル経済学賞を受賞した経済学者の理論の入門書的な位置づけの本といっていいのでしょう。アジアに論点の中心を据えていてアジアの発展のためにはどのようなことが必要かをわかりやすく説いてくれます。いつも思うのですが日本にはこのような経済学者がどうして出てこないのでしょうか(宇沢先生は別格ですが)?世界的な観点から幅広い分析を行える学者が少ないと思われます。2016/01/16

skunk_c

47
最近センの2冊が重版となったようで書店に平積みされていたので読んでみた。20年位前の世紀代わりの頃の講演集なので、内容には重複もあるが、深い哲学的思惟をわかりやすい言葉で話しているのが素晴らしい。人権と民主主義を重視し、特にこの時代アジアで流行した権威主義的開発独裁(特にリー・クアンユー)の路線に対し、アジアの思想的多様性から批判を試みている。一方グローバリゼイションについては、その果実が貧しいものにも行き渡ることを前提に肯定的にとらえているが、20年近く前とはいえ、このあたりは展開不足で疑問を感じた。2019/12/16

壱萬弐仟縁

28
読書Mに登録前の本として、引っ張り出して来た本。経済的エンタイトルメント:人々が十分な食糧などを得られる経済的能力や資格(20頁)。発展のために何よりも最初になされるべきは、貧しい人々のためになるような、人間的発展と学校教育の普及(26頁)。エンタイトルメント:食糧その他の生活必需品の購買力、突然に起こる権利の剥奪からおのれの身を守るなどの個々の具体的な能力(43頁)。2015/05/24

Willie the Wildcat

23
人間の本質からの解を問う。根底に人の持つ潜在能力。政策の重要性と共に、国家と個人の位置付けを問題提起。アジア各国の歴史・文化の独自性を踏まえた民主主義のあり方も興味深い。経済の発展が、必ずしも富の公平な分配に繋がらない一方で、富の公平な分配が一律的な幸せという意味でもない。人権、尊厳の尊重がボトムであり、個々人の環境と価値観に差異が生じる。心理的な差異か・・・。単なる経済論ではなく、”人間力”を信じる氏の姿勢に共感。2013/07/11

HoneyBear

18
この新書のタイトルは少し外れているように思う。講演論文集だがどの論文も「貧困の克服」を主題とはしていない。経済学=合理的な意思決定と効率的な資源配分の視点から、社会・人文科学全体を俯瞰して「人間社会」の発展(経済成長よりずっと広い意味で)を捉えようとする壮大な思考実験の報告だと思う。サックス博士やイースタリー博士が経済発展=一人当り所得向上のような具体的な成果のための「臨床研究」成果や処方箋を論じているのに対して、セン博士は彼自身の「基礎研究」の成果というか「哲学」を紹介している。2013/01/05

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