集英社新書<br> 猫のエイズ―FIV感染をめぐって

集英社新書
猫のエイズ―FIV感染をめぐって

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200775
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0277

内容説明

猫にもエイズが発見された!一九八七年に発表されたニュースが世界を驚かせた。人間からうつったのか、人にもうつるのか…様々な憶測が飛び交うこととなったが、その後の研究で、猫のエイズウイルスこそ、人には感染しないものの、すべての動物エイズウイルスの原型に近いものであることがわかった。さらに猫のウイルス研究を通じて、生物とウイルスの奇妙な共存関係やかけひきが解明され、人と動物の関係、人の住環境、環境破壊などについて深く考える機会となった。本書では、猫とそのウイルスを長年研究してきた著者が、猫好きの立場から、最新の研究成果、予防、治療方法等をていねいに解説し、この病気と正しく向き合うためのすべを教えてくれる。

目次

プロローグ 猫のエイズに感染したツシマヤマネコを発見
第1章 猫のエイズ発見まで
第2章 エイズとはどんな病気か
第3章 猫のエイズと他の動物のエイズ
第4章 エイズウイルスに感染した猫の飼育とその管理法
第5章 エイズの猫とその保護者たち
エピローグ 猫のエイズが現代社会に警告するもの

著者等紹介

石田卓夫[イシダタクオ]
1950年東京生まれ。国際基督教大学卒業。日本獣医畜産大学卒業。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。赤坂動物病院医療ディレクター。1982~85年米国カリフォルニア大学デイビス校獣医学部外科腫瘍学科在籍。1985~98年日本獣医畜産大学臨床病理学助教授。日本臨床獣医学フォーラム代表。(社)日本動物病院福祉協会理事。主な著書に『ねこのお医者さん』(講談社)、『獣医臨床検査』(文永堂出版)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チルネコ

3
獣医師でありFIVその道の権威ともいえる著者が猫のエイズについてわかりやす言葉で、尚且つ専門的な部分までつっこんで書いていた。感染経路や感染率、無症状キャリアの対処法や獣医師を通じての体験談などたとえ自分の家にFIV保持猫がおらずとも愛猫家を自負する者なら必読の書。2010/04/20

ymazda1

1
HIV・FIVといったレンチウイルスが、広く他の哺乳類にも寄生していて、その長い潜伏期間をもってウイルス自身の生存を図っていて、それゆえ、野良猫くんの寿命には、大きすぎる影響は与えていないということ・・・裏返せば、ヒトが長く生きるようになったから、このウイルスがヒト特有の病気みたくなってしまったってことなんかな。。。

海老庵

1
正しい知識があればこそ正しく対応できる。猫を飼うなら必読。最初の3章はアカデミックな内容なので第4章からとりあえず読んでみるのも可。2009/02/10

いちはじめ

1
猫好き、殊に実際に飼っている人なら、読んでおいて損はないと思う。2001/01/16

sasuke

0
猫飼ってる方は読んでおいて損はないかも。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/415982
  • ご注意事項