学問

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学問

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  • サイズ A5判/ページ数 388p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062123693
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

目次

第1章 政治を問う
第2章 国際関係を観る
第3章 道徳を学ぶ
第4章 社交を察する
第5章 「生きる」を考える
第6章 歴史を想う
第7章 哲学を思う
第8章 実利を計る

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
1939年、北海道に生まれる。東京大学経済学部を卒業する。東京大学教養学部教授を経て、評論家として活動。政治・経済・社会・文化と幅広い分野にわたって健筆を揮い、講演活動を行う。月刊言論誌『発言者』主幹であり、秀明大学学頭でもある。『経済倫理学序説』(中央公論社)で吉野作造賞、『生まじめな戯れ』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

28
119の社会、政治、人物、哲学に関する設問に答える。スペシャリストではなくジェネラリストとして。途方もない長い時間、多くの人々によって取捨選択,デバッグ,安全装置を設けられてきた、歴史と伝統という物差しを持って、古典を使って世界をみる。見た後に、世に正義正解として溢れているものの、矛盾,欺瞞,瑕疵。所詮人間、現代が変化、高度化しているわけでなく、使う道具が扱いかねるほど急激に進化しているにすぎない。その道具の奴隷か同化する諦観、ニヒリズムに傾くことなく、人間が人間を取り戻すか否かを任せて、著者は本年入水。2018/02/10

station to station

2
本書の題である「学問」とは、専門化・単純化した知識や理論のことではない。真の意味での「学問」とは、物事の全体像をつかむための総合的な知のあり方を指し、それを引き受ける者を著者は「ジェネラリスト」と呼び、現代は専門人(スペシャリスト)たちがジェネラリストを扼殺する時代であるという。政治や国際関係から人間論、死生論、さらには人物評に至るまで縦横無尽に論じる本書は、「ジェネラリスト」としての著者の面目躍如である。2020/05/30

今川栄吾郎

1
 政治・国際関係・道徳・社交・生きる・歴史・哲学・実利という8分野に大きく大別された構成になっている。  各項目を通じて西部さんが言いたいことを無知な私なりに簡潔に述べると、近代になって日本が失ってしまった事柄を指摘し「保守の神髄の提示」、思想対立に代表されるようなどちらか極端ではなく「平衡」であることの大切さ、現代の所謂専門家と言われる人の「専門家」であるが故の視野の狭さ、またそれに迎合している「大衆」が作り出す社会への危機への警告これがざっくとした私なりの解釈です。 また、再読したい本です。2018/05/14

がんぞ

1
哲学者というのは、ほんらい世間知に通じ時事問題に見識を示すべきもので即答に近い形で示されたものを編集したと言う。2003年の時点においてアメリカ不動産バブル崩壊、中国の尖閣諸島など領土拡張戦略、ライフライン崩壊の大天災を予見しているかのような悲観的な見解が多いようだ。日本の政治家が勉強不足で「仮免」首相では迫力でも対抗できない、とはよく言われるが根本的には「哲学」=戦略が無いのではないのか?行き詰っているたとえば北朝鮮との交渉も相手のプライドを保つの一点から解きほぐすことも出来るのではないか? 2011/07/25

有無

1
西部さんの言いたいことをダイジェストで詰めたような本。現在を漫然と生きている人に、一滴の懐疑を与える本。2011/01/19

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