墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062092593
  • NDC分類 687.7
  • Cコード C0095

内容説明

遺体は何かを語りかけてきた…520人、全遺体の身元確認までの127日を最前線で捜査にあたった責任者が切々と語る!人間の極限の悲しみの記録。

目次

第1章 出動命令
第2章 大量遺体
第3章 最初の遺体確認
第4章 悲しみの体育館
第5章 看護婦たちの胸の内
第6章 指紋、歯が語る
第7章 身を粉にした医師の仕事ぶり
第8章 遺体の引き取り
第9章 過酷な任務
第10章 極限の日々
第11章 最後の最後まで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

100
1985年8月12日御巣鷹山の尾根に日航機が墜落、520人もの尊い命が失われた。ここ何年かこの時期になると事故の関係本を読むようにしている。墜落遺体というのがいかに惨いものでありましてや完全な身体は数えるばかり、焼けただれ炭化したり、離断していたりして身元判明は困難を極める。検死、身元確定に関わる医師、看護師、警察の方々の過酷な仕事ぶりに頭が下がる。そんな中やはり幼児の遺体は涙を誘い、また被害者でありながら気をつかう機長の妻の姿も…あなたの夫は立派でしたよ!そしてまた今年もその日を迎えようとしている。合掌2023/08/11

nyaoko

83
日航機墜落事故の遺体確認の責任者として関わった元警察官の手記。これが本当に人なのか?と目を覆いたくなるような無残な姿に言葉が無い。その残酷で容赦の無い姿に何度も息を止めてしまった。バラバラになった人の中にめり込むようにしてもう1人の部分がある遺体や、墜落によって身を守る為のシートベルトが体を真っ二つに分けたり、脳髄や眼球が飛び出す病院などは本当に地獄絵図としか言えない。そして、日本と外国の命への価値観はこんなにも違うのかと驚いた。2019/09/02

Kurara

61
★4 評価は本への感想ではなく、内容と事実への感想です。 恐ろしさ、悲しさ、辛さ、儚さ、愛おしさ、全ての感情が書かれた壮絶な事実。事故後何十年も経っているから読める本だと感じた。2023/07/11

ちゃんみー

53
昔は聞き取れなかったボイスレコーダーの言葉のうち少しが判明したと最近テレビでやってました。あれから29年経ちました。この本はその日から13年目に書かれた本です。当時警察官だった著者が墜落後の遺体身元確認の陣頭指揮を取っていた時の様子を事細かに書かれたものです。墜落の衝撃で他人の腹部に他の人の歯がめり込んでいたりした凄惨さが、過去に報道で知っていたにもかかわらず大変な事故であった事が伺えます。遺族の想いには何処までいっても寄り添えませんが家族の一部分でも見つけ出したかったその気持ちはよくわかります。2014/08/15

さなごん

25
一気に読んでしまった。胸がいっぱいになる。2015/08/21

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