失楽園 〈上〉

失楽園 〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062085731
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【内容紹介】
命削る性愛〔エロス〕の讃歌。
驚異の画期的大作!

『失楽園』の連載を書き終えて、正直な感想は「疲れた」の一語に尽きる。
わたしは今回の小説を書きながら恋をしていたが、それは現実と夢と交錯しながらのもので、くわえて過去の恋や、その折々にきいて感じた音楽や情景なども思い起こし、いわゆる圧倒的な恋愛状態に浸って、書き続けるように努めてきた。
そのことはまた、毎日の構想を練り、原稿を書く段階になるたびに、自らが久木と凛子になりきることで、これほど深く、主人公にのり移って書いたことはなかった。
ともかくいま、わたしは小説が頭や知識でなく、全身で書く格闘技であることを改めて知った。――著者・渡辺淳一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

80
もはや色情・不倫の代名詞とも言えるくらいのこの本、有名すぎて読む機会がなかった。が、じっくり読んでみると、上手いなと唸らされる本だった。男と女の超えてはいけない一線の描写が実にスリリングだし、同じ男としてサラリーマンとしても、リアリティを感じた。舞台が鎌倉・箱根・日光と、自分にとってかなり馴染み深い場所だったのも加えて、本当に印象深い作品となった。2016/01/29

ミカママ

55
なべじゅん追悼週間1冊目。十数年ぶりの再読だけれど、主人公たちの年齢に近い今、思うところ多々ありました。恋愛や性愛に対する男性の目線が、新鮮です。一気に下巻へ。2014/05/11

優希

51
官能小説の香りが漂います。性的なことばかりでドキドキしてしまいました。よく読む勇気が持てたと思います。下巻も読みます。2022/09/04

kumako

18
ゴリゴリの不倫小説を読みたくて手にした一冊。これは…不倫小説を通り越して(?)官能小説というものではなかろうか(官能小説を読んだことないから判断できない)飽きるほどの性描写の羅列。セックスが心に与えるものの性差なんて眼から鱗で面白かった。女性器を花に例える表現も私にとっては斬新でした。二人の関係は益々燃え上がるけど、家庭はどうなるのか心配なところで上巻終了。良い結末にはならないよね…下巻へ続きます。2024/03/03

*Nimi*

10
久木と凛子の出会いから現在、そしてこれから。徐々に周囲の人達も巻き込み不幸にしてゆく不倫という関係。いけない事だと判っていながらも止める事が出来ない、惹かれ合う2人の行く末はどうなるのか、下巻へ。2017/11/22

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