朝日文庫<br> 建築探偵奇想天外

朝日文庫
建築探偵奇想天外

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  • サイズ 文庫判/ページ数 191p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022611819
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0152

内容説明

近代建築にかけては天下無敵の名コンビ、大学教授と建築写真家はオモシロイ建築を求めて日本全国、はては海外まで出かけ何でも探し出してくる。どこから読んでも楽しめる4巻シリーズ第4巻では、名推理と豪華なカラー写真でプラハの街並み、国会議事堂、日銀本店…とさまざまな建物の“謎”に迫る。

目次

官軍と商人の西洋館合戦―旧函館区公会堂
アメリカの中の控え目な日本―札幌・豊平館
ナマコ壁西洋館の謎―旧新潟税関庁舎
現存最古の赤煉瓦建築―長崎・ソロバン・ドック
三一五号室でハンバーガーを―横浜・ニューグランドホテル
謎のチェコ人建築家―レツルをたずねて
プラハの街角から―フォイエルシュタインをたずねて
スロバキアからの教会―レーモンドをたずねて
田園趣味の家は残った―東京・旧福本邸
ヨーロッパへ行った大工―宮城県・登米〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

12
このシリーズは面白いと聞いていたが評判に違わず面白かった。作中で「(建築は)電話が鳴らなければ何も始まらない」とあるように社会と幻想の結節点にあるのが建築で、見巧者の手引きでその独特の世界を垣間見れるのはありがたい。自分の地元(大分)に西日本としては例外的に鏝絵の文化があるのはなぜかもわかったし、美麗で謎めいた建築を沢山見れて大層眼福だった。黒部川第二発電所なんて素晴らしい。2018/08/16

moonanddai

7
いや、ちょっと驚きました。カバーはイラストかと思いました。ちょっと変わった意匠の鉄の扉を描いて、これから「奇想天外」始まりますよ、という意味なのかなと思いましたら、なんと「実写」W。東京の庭園美術館、旧朝香宮邸にある扉…。アールデコ(しかも相当純度の高い)というそうです。住んでみろと言われたらちょっと遠慮しますが、建物としてはすごい。ソウルの旧朝鮮総督府の「建物としての」のすばらしさも紹介されていました。その後「やっぱり」壊されてしまったそうです。考えさせられました。2023/01/10

SAGA

3
コテ絵ネタが多かった。写真がスカッとしたものから華やかなものまであってわくわくした。2011/05/19

コカブ

2
建築探偵シリーズ第4作。原爆ドームを建てたチェコ人建築家レツルを調査しに、チェコまで足を運ぶ。さらにフォイエルシュタイン、レーモンドとチェコ人建築家に関する調査は進む。一方で、伊豆の長八のコテ絵も延々と出てきて興味深かった。住宅建築はあまりなかったが、川奈ホテル・サフラン酒造・諏訪の林家など、沿革を含めて見ると面白い。そんな中、ほとんど日本建築のような外見なのに旧新潟税関庁舎も掲載されていて、建築探偵に与えた感銘の強さに驚いた。やはり明治初期の建物は、何かパワーを持っていそうな気がする。2013/06/10

調“本”薬局問悶堂

1
好きな建物が載っていたので4巻シリーズの第4巻から読んだこの本。 これが仕事?羨ましいかぎり。と思たんだけど、やっぱり大学教授とか肩書きがあるんだよね。 いっぱい行ってみたいけど、私はまず頭で考えちゃうタイプ。行動に移すのが遅い。 「気付いたら電車に乗っちゃってた」みたいな自分に会ってみたい。 でも、たまぁに予想外の自分に出会ったりするんだけれど。 《2020年5月 登録》2007/07/06

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