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出版社内容情報
地震、噴火、津波など、古代からの日本の災害の歴史を、第一線の歴史学者たちが解説し、この国で生きていくために歴史の知恵をどう生かすかを学ぶ。古代・中世、近世、近現代の専門家4人の座談会、古代まで遡った津波や噴火の歴史、江戸時代の富士山噴火の様子、東海や南海の地震の周期性をどう見るかなど。災害2000年の歴史年表も貴重な資料となる。
内容説明
災害の歴史から何を学び、どう向き合うか。歴史学者ら17人が語る「過去に何が起きたのかこれから何が起こるのか」。
目次
第1部 歴史の知恵をどう活かすか(座談会(前編)災害の歴史から何を学び、どう向き合うか―3・11東日本大震災と歴史学の取り組み
ミレニアム津波にどう備えるか
災害列島と地震考古学の課題
天保「チリ地震津波」が問いかけるもの
泥の海―自然の記憶の覚え書きとして ほか)
第2部 日本列島と地震(座談会(後編)災害の歴史から何を学び、どう向き合うか―災害列島に生きた人々
トピックス『日本三代実録』に残る貞観地震の記述
古代の地震と噴火―地震は「地の妖」であった
中世の地震と噴火―繰り返す地震活動期
貞観地震・津波に学ぶ ほか)
著者等紹介
保立道久[ホタテミチヒサ]
東京大学史料編纂所・中世史料部教授。1948年、東京都生まれ。日本中世史
成田龍一[ナリタリュウイチ]
日本女子大学人間社会学部教授。1951年、大阪府生まれ。日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
52
週刊朝日百科「新発見!日本の歴史」の附録予定の内容を、東日本大震災を機に出版された一冊。災害の歴史から何を学びどう向き合うのか、歴史学者やジャーナリストなど17人がそれぞれの立場から語っています。貞観大地震など9世紀に多くの大地震を経験している日本。東日本大震災の1年前に貞観大地震の震源断層が広大な広さをもつことが報告され、日本海溝の地震評価の見直しをしていた最中に3.11が来てしまい忸怩たる思いだとのこと。もう少し猶予があったら、、大地震は待ってくれない。2022/05/11
こと
4
災害史について学ぶとっかかりとしては良書だと思う。以前読んだ『地震の日本史』の寒川旭氏や、災害史研究者の北原糸子氏らも執筆されている。これを自分なりにまとめて、災害史分析してみたいと思う。2019/06/17
takao
3
☆16世紀の慶長津波では、仙台藩は浸水地域を再開発した。今回の浸水エリアと重なっている。また、江戸時代の住居は今回でも津波の被害がなかった。 (参考 津波の後の第一講)2017/04/17
ゆうやけPC
1
火山灰を吸い込むと気管支炎になるってのは参考になりました2013/09/23
こばこ
1
昔こんな地震がありましたよ、と歴史学者が紹介する本。ひとつ、知見の(再)確認という意味では興味深いところもあったが、自分の知りたかったところ(戦中・戦後の地震)については「戦火の混乱でわかってないから頑張ろう」とかなってて、それをやるのが「歴史学者」の仕事なんじゃないの…?とかとも思わされたり。 あと、「東日本大震災に際して、自然学者はもっと歴史学者の声を聞いて欲しかった」という声が散見されたけど、この本の参考文献みたら、「歴史学者のほうももっと自然のほうを勉強したら」という突っ込みが思い浮かぶ。2013/05/05