内容説明
燃え盛る恐怖。骨を焼き、魂を焦がす紅蓮の実話怪談!四大元素シリーズの最終巻。濃厚濃密なる全4話!
著者等紹介
雨宮淳司[アメミヤジュンジ]
1960年北九州生まれ。現役看護師として医療に従事する傍ら、趣味で実話怪談を蒐集する。2006年、実話怪談コンテスト「超‐1」にペンネームじぇいむで参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
215
雨宮淳司さんは現役看護師で最初は医学関係の怪談噺を得意として書かれていましたが、段々と専門分野を離れて私小説風の怪奇な人生の物語を書かれるようになりまして、中々に評価は難しいですが面白いというよりは波瀾万丈の物語を一応の結末が訪れるまで登場人物達の運命をひたすら見守るという読み方になりましたね。真面目な事ばかりだと面白くないので駄洒落でふざけてすみませんが「まあえーんじゃないの」と思いますね。『難解心霊写真』心霊写真が大好きな著者が、たまたま居酒屋で再会した同僚の連れから「凄いのを持っていますよ」と聞く。2021/04/18
HANA
43
怪談集。四大に関係した怪談の末尾を飾る一冊。収録作は四編とこの手の本にしては随分と少なめ。レーベルから実話怪談が収録されているものと思い込んで読んだんだけど、実話怪談は一編だけで残りはもう小説という体裁を隠さなくなってきてるような。妙な心霊写真だとか、少年探偵が幽霊出現の謎を解く話だとか、清楚系女子高生退魔師と浪人のボーイミーツガールだとか読み応えはあるんだけど、個人的にはアンハッピーエンドで終わる「罰」が怪談的には一番読みごたえがあったように思う。ところで四編とも火には直接関係ないですよね。2014/04/28
ラルル
22
短編というより中編モノがいくつか入ってます。「実話怪談」という名目ですが、文章が創作風過ぎて説得力がありません。特に最後の話はラノベ臭が強くて違和感が拭い切れない。この文体ならいっそ「小説」と言ってもらえた方が楽しめるのに。実に残念です。まえがきとあとがきは文句無く面白かったです2014/07/29
海星梨
8
KU。うーん。長編、前の時はちゃんと実録怪談だったけど、今回は物語性を増しすぎて。実録怪談ではないよね、これは。というところ。創作でやって欲しい感じ。冒険譚の色合いが強すぎ。2023/04/05
王天上
6
中編3作とプロローグで構成されていて、どれもなんとなく出来すぎた話に感じられ、実話怪談というよりホラーテイストのライトノベルといった内容です。実話怪談は短いほどインパクトがあって好きな作品が多いような気がする。2015/08/13