内容説明
『天使を見つけたら即、城へ献上せよ』。美しい幻の種族として伝えられるバーディアンの生き残り・ユーリは、森の湖で貴族悪魔の豹・蒼真と出くわす。狩る者と狩られる者、絶対絶命の状況でユーリはケガを負ってしまうが、そんなユーリを蒼真は狩らずに助ける。「天使を食う趣味はないんでね」。悪魔の掟に背き、傷が癒える間だけ、誰にも秘密で山小屋にかくまわれたユーリだが、ときおり現れる蒼真の『狩人』の瞳に追い詰められ―。深い森の中、出会ってはいけない者同士が惹かれ合い、そこから禁断の運命が動き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サキヤマ アン
42
スピンオフ。蒼真が幸せになって本当に良かった。馨の子供のころのお話しがちょこっとあって、すごく楽しめた。馨の乱暴だけれども、家族思いなのが良くわかった。このままの勢いで、次のスピンオフを再読しよう。2014/06/08
那義乱丸
32
お気に入りの蒼真に新キャラ登場でホッとした派の私。バーディアンは悪魔にとって捕食対象。狩る側と狩られる側、絶対的な立場の違いを蒼真とユーリがどう乗り越えて心を繋ぐのかとても興味を引かれて読んだ。女王絡みの経緯での一族の深い怨恨を背負いながらも、天敵の悪魔である蒼真への想いを諦めない健気さと芯の強さを持ち合わせたユーリだからこその物語だったかな。蒼真が馨に対してファミリーとしての情を貫き通してくれたのも納得と満足。終盤はバーディアンに関する惨い描写に胸が痛くなり、もう少しフォローが欲しかったところ。2014/03/03
こいけ
18
シリーズ1話しか読んでいないけど、読破!1話目の脇役?友人位置にいた蒼真の話。この1冊でかなり蒼真の好感度UP。メインCPより好きかも!本編読んでなくてもわかる内容、ネタバレも少々あったがそれは淡い期待として目を瞑ろう。なかなか本気になれない蒼真がやっと番の相手を見つけた!?と思いきや…とても切ないお話だった。ユーリは決して強くはないけど、生きることに対してすごく前向きというか、下を向いて生きない王子の気品というのか…読んでいて、辛いことばかりでも生きる希望のようなものを感じた。胸を打たれた。大好きな1冊2014/12/03
もんちゅ
17
大好きな蒼真のお相手がクズだったらどうしよう・・と余計なお世話な心配をしてたけど、蒼真にぴったりな一途で誇り高くて優しい子とくっついてヨカッタ♡それにしても蒼真がイイ男すぎて惚れるー/// 1冊じゃなくて2冊くらいでじっくり話作って欲しかった!!蒼真をもっと堪能したい〜!!2014/11/19
こたっち
17
蒼真(豹)と煌夜(白虎)の友人コンビが前作からお気に入りだったので、蒼真にはステディな恋人は作らずにいて欲しかったんですがね。まあ、主人公になってしまっちゃあ仕方ありませんwww幻の種族で天使と称されるバーディアンの悲劇性など、設定もすごく面白かった。ただ蒼真とユーリ双方が、相手のどこらへんを好きになったのか、もうちょっと説明が欲しかったかな。あと、ユーリのセリフのせいで、リバ?と変にどぎまぎしてしまった。あのセリフって必要だった?ともあれルイと紲のカップルが大好きなので、これからも買い続けるつもり。2014/05/13