内容説明
亡き父親のあとを継いで出雲にある神社の禰宜になった鹿児矢崇は、突然、東京にある“IPC”という団体に向かうよう祖父に命じられる。状況もわからぬまま現地へ赴くと、そこで超心理学と心霊学を研究しているという佐伯、僧侶である想空、霊媒師の冥沙らが彼を出迎えて言った。「これから仕事に加われ」と。あっけに取られる崇が連れて行かれたところは「SUMIDA6」。町全体が巨大な堤防として作り変えられたその区域では謎の心霊現象が頻発していた。蘇る死者、水死した人々の幻影、そして大規模な地盤沈下…。彼ら“IPC”はそういった悪霊に侵された場所を浄霊する組織だったのだ。出口なき迷宮となってしまった地下の町の中心で彼らが出遭うモノの正体とは?怒濤のドメスティックホラーミステリ!
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
岩手県生まれ。2000年に『エンデュミオンエンデュミオン』でデビュー後、『エリ・エリ』で第一回小松左京賞を受賞。ファンタジーやホラーまで多岐にわたるジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆kubo
9
読了後に表紙を見たんだけど、崇が思ったより若いのにビックリ。10代みたい。内容は…うん、まあ、さらっと読めました、さらっと。これもシリーズ化するのかなー。2014/01/08
ウッシー中野
5
この作家さんツボだな。平井和正、小野不由美さんの良いとこ取りな感じ。続きが楽しみ。2014/07/06
木冬
3
神職とイタコと坊主。似ているようで違う、それぞれの特技を生かしながら怪異に挑む特別組織(?)それぞれ同じ宗教系であっても、分野は違うんだよな、と改めて思いつつ読了。町全体を巻き込んでという大規模な心霊現象というのも凄いなと思いました。キャラも個性豊かで、少しグロ表現はありますが、気にするほどのものでもなくサクサクと読めて良かったです。ただ祝詞の部分は素人さんにはちょっと読みにくいものが多いだろうな、と。読み仮名振ってもらえるともっと読みやすかったな、とちょっと思いますが全体的にはとても面白かったです。2014/01/24
梨紗
1
すごく読みやすく面白かった。俺が私がとしゃしゃり出てくるキャラはおらず、それぞれの得意技術でやっていってるので落ち着いて読むことが出来ました。シリーズ化して欲しいなぁ。2014/07/04
nyapoona
1
イタコと僧侶と神主の連合チームが心霊現象に挑むラノベホラー。技術体系の違う3人が協力しながら心霊現象の解決を目指すのが面白かった。まんまベヨネッタなヒロインが可愛いけどこれで未成年なのか……。2014/01/15