竹書房文庫<br> 「超」怖い話 鬼市

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竹書房文庫
「超」怖い話 鬼市

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812494264
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

「超」怖い話・冬版の懐刀。第三の男にして最凶の刺客、渡部正和が満を持して、単著デビュー。其は人か、鬼か―。人間の業より生え出ずる、おぞましき怪談実話。

著者等紹介

渡部正和[ワタナベマサカズ]
山形県出身、実話怪談コンテスト「超‐1/2007」を経て、『恐怖箱老鴉瓜』で共著デビュー。滋味深い怪談を発表しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

160
渡部正和さんの単著デビュー作は気魄の籠った鬼気迫る出来栄えで、どれを取っても大満足でしたから滅多にありませんが本当に怪奇ファンには超お奨めの一冊ですよ。著者の趣味らしい釣り怪談『釣行夜話』連作6話+オマケの怪聞通信1話も充実した内容ですね。ラストを飾る哀しく恐ろしい一編。『カスコ』中学生の和子さんは美人で優しい人気者だったが、ある日を境に虐めっ子からカスコと呼ばれクラス全員から虐められていき先生もおざなりに放置し彼女は不登校になって行く。ある朝、和子さんが両親と共に車の事故で亡くなりましたと先生が告げる。2021/01/02

HANA

41
実話怪談集。全体的に奇妙な話が中心となっている。最近こういうスタイルが実話怪談に多いのだが、これで怖がらせるのは相当な力量を求められると思う。ただ本書では不可解な出来事が増殖していく「一族」や後味の悪すぎる「私の人形は良い人形」、結局何が原因なのか明らかにされない「張り付く」等、ひたすら不可解に徹した作品が実にいい味を出している。最初は釣りの怪談ばかりでどうしようかと思ったけど。あと「あとがき」がボーナストラックになっていて、それと合わせて読むことでとても嫌な気分になれる。2013/05/07

まあちゃん

15
ついつい読んじゃう実話怪談。住吉さんは祖母の予言で45才まで生きられないと言われていた。その話を教えてくれた時の住吉さんの年齢は43才。住吉さんの話がいくつか散りばめられる。鼻の横に黒子のある人が、住吉さんの友人などに表れて住吉さんの居場所を尋ねるという。あとがきで。そうして住吉さんは散歩にでかけて、行き止まりの路地にすっと消えてしまったらしい。前の晩黒子の男が居場所を確認しにきたのを妻が見たそうだ。きっと、いなくなったとき45才目前だったのではないか。本当、不思議な話がたくさん。微妙に怖くて心地いい。2018/05/01

澤水月

7
読み始めて1冊まるごと釣り人怪談だったらどうしようかと不安になった(笑)。「ファイト・クラブ」原作チャック・パラニュークの短編「はらわた─聖ガット・フリー語る」の如く、もう生のイカ刺しを絶対食べたくなくなる話が…。個々の話の怖さはそう突出していないかもしれないが、後書きを読んでから再読すると非常に恐ろしいことがこの1冊に詰まっている事に気付きゾッとした2013/03/30

パブロ

6
いつの間にか『「超」怖い話』冬班に加入していたという印象しかなかったこの著者。初の単著なんですね〜。表紙があまりにカッコ良くて、期待に胸が膨らみまくり。ところがどっこい、出だしからタルい話ばかりなんです。「どうしよう…」と途方に暮れちゃいましたよ。だって、淡々と魚釣りでの怪談が続くんだもん。でも、中盤にかけてからどんどんキョーレツな話へ。その加速っぷりがタマらない。特に「私の人形は良い人形」なんて、その理不尽な現実と怨念っぷりが私の琴線をチロチロと震えさせてくれていい感じ。次も楽しみにしてまっせ!2013/04/10

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