内容説明
ペリーヌはインド生まれの13歳。おじいさんのいるフランスに向けて両親と長い旅をしていたが、旅の途中で続けて父と母を亡くしてしまう。苦労してようやくついたフランスの村。しかし大きな織物工場を経営するおじいさんのビルフランは、厳しく冷たい人だった。おじいさんが両親の結婚に反対していたこと、帰りを待ちわびている息子である父の死が伝わってしまうことを考えると、自分が孫だと打ち明けられないペリーヌ。オーレリィと名を変えたペリーヌは、通訳の特技を生かしておじいさんの秘書となり、正体をふせたまま、池のほとりの小さな小屋で工夫しながら一人暮らしを始める―。逆境に負けない強さと限りなく優しい心で、周囲の人々を幸せにしていく少女の物語。