内容説明
ここに収録される恐怖体験は、著者が四〇年間に渡り蒐集しながらも、決して語ることをしなかった忌諱で、呪われた遭遇譚ばかり。たちの悪いことに、「小説より奇なり」な恐怖の実話が封印されている。そしてその封印は、あなた自身の手によって解かれてしまったのだ…。誰かに見られている気配、何かがまとわりつく感触がしたら、それはあなたが封を解いた異界の者たちのメッセージかもしれない。
目次
第1夜 闇に潜むもの(お祓い;蚊帳の外 ほか)
第2夜 異界の扉が開く刻(学校の十三階段;「ききみみずきん」の家
著者等紹介
並木伸一郎[ナミキシンイチロウ]
1947年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。電電公社(現NTT)勤務ののち、UFO、UMAを含む超常現象・怪奇現象の研究に専念。現在、米国UFON日本代表、国際隠棲動物学会日本通信員、日本宇宙現象研究会会長、日本フォーティアン協会会長を兼任する。新聞、雑誌、書籍と幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
5
同著者から出ている封印怪談の再編集版だとは知らずに購入。再編集なのでほとんどが別の出版社から出ている話と同じであるが、新しい話が増えていたり消えていたりしている。目新しい話はおそらくではあるが、「置き去り」、「事故物件」、「W不倫のはて」、「リンクする夢」 その中で一番不気味に感じたのは「リンクする夢」。妊娠している語り手が見る不穏な夢が、これから起こることを暗示していないことを祈るばかり。2023/10/01
ラルル
4
なんだか懐かしい雰囲気の怪談本。昔どこかで読んだことがあるような話が多かったです。悪くは無いですが、読み応えはあまり無いかなと。2013/01/10
澤水月
2
過去に出た本の再刊なのに誤植が多い、チェックしてるのか? 懐かしい雰囲気の話多し。歌舞伎町の呪術師の話題は興味深い2012/11/30
misa
1
ほどよい怖さで読みやすかったです。 誤植が多くてそっちのほうが気になってしまいました。2018/12/22
SPICE
1
怪談マニア&フリークの方々には全く物足りない。この著者は「やっつけ」的な感じがどの本にも見受けられオカルト好きには悲しい。前書き&後書きにはフィールドワーク、交遊関係の広さをアピールしていかにも、「色々な話を持っている」風だが実際、よくある話&どこかで聞いた話、オチが読める話………。 これがシリーズ初巻とは。 「軽い怪談」が好きな人にはお薦め出来ます。2015/07/25